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先「村上、お前進路は決まったか?」


『.. まだ、迷ってます。』


先「そうか、俺のクラスで出てないのはお前だけなんだから夏休みになる前には決めとくんだぞ。」


『はい。 .. あの、先生。私には進学って道しか有り得ませんか?』


先「それはお前が決めることだが、先生はもったいないと思うな。村上は学年トップじゃないか。それに今どき中学生を雇ってくれるとこなんて滅多に無いだろう?」


『そう、ですよね。』


先「まあ、よく親御さんと話をしなさい。」




私の肩をぽんと叩くと先生は戻って行った。

















悩んでいた。 .. 進学か、働くか。



先生の言った通り、中学生で雇ってくれる職場なんて無いだろう。


高校進学となれば、授業費、教科書代、制服、その他諸々のお金は父が負担することになる。
男手一人で育てていくのも大変なのに、さらに上乗せされてしまう。




進学はしたい、でも、父にそんな苦労はかけられない。



私は必死に考えたけど、いい案は思い浮かばなかった。

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作者名:Koala | 作成日時:2022年10月24日 20時

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