ウインター・マジック (ページ8)

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〈８〉ページ8

？side

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿... ツー、ツー、

「はあ。何回目なの、もう。」

もう一時間近く電話をかけてはメッセージを送るの繰り返し。

でも一向に出る気配は無い。

いつもなら僕からの電話には絶対出るのに。
... まあ、出るようにさせた(・・・)のは僕なんだけどね。

「真都、もう寝なさい。」

僕の母さんが甘ったるい声でソファに座る僕の頭をふわりと撫でる。

「 .. うん、分かった。おやすみ母さん。」

母さんの好きそうな＂僕の笑顔＂を見せて自室へ向かう。

ベッドに腰掛けて、ぽつりと呟く。

「僕から逃げられるわけないのに。」

僕の目線の先には、おびただしいほどの少女の写真。

.. 笑顔、寝顔、後ろ姿、友達と話しているところ、制服姿

ラ「僕に盗撮(・・)されてるのに気づかないなんて、ほんとに鈍感で可愛いなあ、

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ... 僕の姉さん(・・・)は。笑」