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90話 ページ48

貴女side





A「鯉夏ーっ!!!!」






宇髄さんたちからどれくらい離れただろう






戦場近くの店は瓦礫へと変わり、鯉夏が倒れていた場所もわからなくなっていた







……それに、鯉夏は普通の人間だ。私たちみたいに鍛えてないし強くない






簡単に……死んでしまうのだろうか……







A「私が諦めちゃだめだ」







ぎゅっと拳を握って夜の瓦礫の上をひたすら走った







A「鯉夏、いたら返事して!なんでもいいから音出して!」







……








何も音がしない







もう切見世の辺りまで戻ってきてしまった







この当たりは建物も崩れていなかった







……こんなに遠くなかったはずだ







戻ろう







戦場だった場所へ近づくつれ瓦礫は増える






……やはりもう手遅れなのだろうか…








A「鯉夏……いたら返事してよ…」







……







「……A…」







A「!」






聞こえた。微かにだけど……鯉夏の声だ







A「どこ、鯉夏!どこ!!」







少し離れた瓦礫がかすかに動いた







近寄ってみれば元の姿にもどった鯉夏がいた







A「待ってて、いまどけるから!」






鯉夏「A……やっぱりあんたは、来てくれるのね…」






瓦礫から鯉夏を引っ張って抱きしめた






A「当たり前だよ…約束したでしょ?」






鯉夏「……そうね……」







___「鯉夏が苦しんでたら私はいつでも助けに行くよ」




___「本当に?」





___「うん!約束!!私たちがおとなになっても!ずっと!!」





___ゆーびきーりげんまん







A「嘘ついたら針千本飲ーます。」






鯉夏「何よ急に歌って…」






A「んー、私はいつでも約束覚えてるよって伝えたくて?」





鯉夏「忘れてたら針千本飲まさなきゃねえ」






A「怪我人が怖いこと言わないの」







自然と笑いが込み上げてきた







抱き合ったまま、鯉夏と出会ったあの頃みたいに笑いあった







そのあと、鯉夏は蝶屋敷に送られた






もちろん。私もだ。深手だった傷からの大量出血でぶっ倒れた





ちょっとしか戦ってないのに情けない……





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朱槻(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» ご丁寧にありがとうございます!!!楽しんでもらえて何よりです!!! (2019年11月24日 15時) (レス) id: 1d1b547a78 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 朱槻さん» いつも楽しく読ませて貰ってます!ななふといいます!夢主ちゃんかっこよ…キラキラ (2019年11月23日 17時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
朱槻(プロフ) - もっささん» ありがとうございます!!励みになりますっっっ!!!頑張ります!!!!!!!! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 1d1b547a78 (このIDを非表示/違反報告)
もっさ(プロフ) - 凄く面白かったです!!続き、楽しみにしてます! (2019年10月14日 16時) (レス) id: 487c093ca1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:笹ノ原 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年10月2日 21時

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