【鬼滅の刃】雪柱さんの我慢事《弐》【冨岡義勇】

78話 ページ34

貴女side





香依「お姉ちゃん、はなねえちゃんと遊ぼうよ〜香依暇ー！！」




A「……うん」





遊びに出かけた場所は花畑。





所詮どこもニセモノの場所。





……ニセモノってなに？





……じゃあ、本物ってなに？






香依「お姉ちゃん」






香依の言葉でハッと我に返る






A「どうしたの香……依……？」





下に向けていた視線を上にあげると世界は真っ黒だった





さっきまで花畑にいたのに……！





香依「おねえちゃん、思い出して！！早くしないと、お姉ちゃんの仲間が死んじゃう！」





A「香依……？」





目の前の香依は感情を張りつけたニセモノなんかじゃなかった。




本物……





A「仲間ってなに、なんなの……お姉ちゃん、思い出せないよ香依…」





香依「香依から教えることが出来ないの……お姉ちゃん、がんばって！この世界がニセモノだって気付いてるならきっとできるよ！




だって香依のお姉ちゃんだもん！」





あ、時間だ……といって香依は消えていった





A「香依！」





気がつけば黒い世界は消えていた





香依「なぁに、お姉ちゃん！」





周りは花畑。目の前には感情を取ってつけたような香依





A「なんでもない。ごめんね？」





【本物】の香依の言葉を思い出す




私の仲間……




そして消える間際に呟いた『首元』




。

79話→←77話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す