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「思い出してくれたのかなって思ったんだけど、違ったか」
「…え?」

思い出した、って何のこと?クエスチョンマークが頭の中にいっぱい浮かんで、首が段々傾いていく。

「こっちのことだから気にしないで」

そう言って伊沢さんは諦めたような笑顔で撮影部屋に戻っていった。結局何をしたかったのか、分からないままだ。

「なんか思い出せそうなんだけど……」

あ。今度はエクスクラメーションマークが私の頭に浮かんだ。まさにピンと来た。

「伊沢さん、だ…」

ミモザの花言葉を教えてくれたのは、紛れもない伊沢さんだった。…ってことは、伊沢さんがミモザを買った私に、急に告白の話を持ち掛けて来たのもうなずける。

「あれ、確か…」

花言葉を教えてくれたときに、彼が言っていたことを思い出して、私は息を飲んだ。ヤバい。









『俺、告白されるならミモザの花がほしいな』
『Aちゃん、よろしくね』




あの時は冗談だと思って笑い飛ばしてしまったけれど、伊沢さんがそのことを覚えていたとしたら。

「告白、しちゃったようなものじゃん…」

人生最大の失敗、今から乗り切れる気がしない。前途多難な私の恋、これからどうしたらいいの…?!

想色、添う色/kwmr→←白日の下のミモザ/izw



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作者名:エリッサ | 作成日時:2021年1月7日 19時

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