Scene３ 公園 ページ4
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実家に着いたのは夕方遅くだった。荷物を置くと、その足で地元局へと向かう。
すぐ近くの公園にいますので、お仕事が終わった後にでも少しお話がしたいのですが…と携帯で連絡を入れると、その人はすぐに降りて来た。
「ごめんね、前もって教えてくれてたら、局の会議室を取っておいたんだけど(笑)」
「いえ…。今回は出張ではありませんので局内の施設を使わせて頂く訳にはいきません」
「うん、いいね。相変わらずのその真面目さも含めて評価させてもらった…ってとこかな」
センター長さんがふふんと笑う。
ほんの少し似ているだけで、もうこの間のような不安や苦しさは感じない。
この場に居なくても、和也が傍に居る…。
私の心の深い所で力を与えてくれている……。
「…で？なに？叔父さんの退院で帰省したついでに…って言ってましたけど、僕に会いに来てくれたの？」
「違います」
「だよね(笑)。…例の逆指名の件か」
「はい」
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昨日の晩、改めて和也と話をした。
『…んじゃ、ついでに例のセンター長と会って来るってこと？』
『うん…』
あんな裏話を聞かされた以上、人事交流についての私の気持ちは変わらない。
辞めるかどうかは別にして、得体のしれない思惑に巻き込まれていいように利用されるなんてやっぱりイヤだ。
ただ…会議でのセンター長さんの熱意は、嘘や偽りには思えなかった。
本気でセンター設立に尽力されていたのは見せかけだったのかな？
それがどうしても気に掛かる。
辞めることも含めてヒロや叔父さんたちと話をするのなら、本当のことが知りたい。
その為には、もう一度センター長さんと話をしなければ…。
『りょーかい。Aの思う通りにやんなさいよ。但し…気を付けてね。用心に越したこたないんだから』
『うん…ありがとう…』
『それからさ…』
和也は、センター長さんとの話で逆指名に裏があるとわかっても深入りはするな、と言った。
正面から牽制するだけでいいと。
『要はね、そっちの企み事はちゃーんとわかってますよーって相手に伝えてやるだけでいいのよ。
オレ詳しく知らないけど、会社って人事関係のそーいう専門の部署の人たちが居るんじゃないの？そこに訴えてみるとかさ。
素人が下手に動けば危険な目に遭うかもしんないじゃん。安全圏からで十分。一言“ちゃーんとあんたたちの悪だくみわかってますけどー”って言ってやるだけで相手は不用意に動けなくなるもんなんだって』
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kico(プロフ) - もちさん» あんな展開でしたから不安になりますよね＞＜言葉にせずに伝わることもたくさんあるんだけれど言葉にすることで初めて正しく通じることもあって…誤解や思い込みが重なりましたがちゃんと言葉にすることができてよかった^^＊もちさんありがとうございました！ (2019年9月28日 7時) (
レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - この2人はどうなってしまうのだろうか…と時々不安を感じながら、でも、きっと分かり合えると信じて読んでいました。お互い分かっているようで、やっぱり言葉として表現しないと通じないものだなと感じさせられました！ありがとうございます！ (2019年9月28日 4時) (レス) id: c96fed03c3 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - miさん» こんばんは^^読む専門で問題なしですよ^^＊このような妄想話を読んでくださっていることに感謝ですし、こうしてコメントまで…(嬉涙)ありがとうございます！書きたいことを好き勝手にだらだら書いていますのでmiさんの温かいお言葉が嬉しすぎて小躍りしています(//∇//) (2019年9月28日 2時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - こんばんは。いつも読む専門ですみません。丁寧に物語を進めてくださることで、情景や感情の動きがとてもわかりやすいです。2人が同じ未来を描いていける想いを重ねられることが何より幸せですね。続きのお話も楽しみにしています。無理をされませんように…。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: b388220049 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - 亜衣さん» 2人がこれからどんな未来を手に入れるのか^^＊だらだら好き勝手に独りよがりな妄想を晒しているだけのお恥ずかしい私ですのでとんでもない(苦笑)でも愛だけは籠めまくっていますので、ええ(エッヘン！笑)この先もまた一緒に共有して頂ければ私も幸せです(≧∇≦) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2019年8月25日 6時
