浮気 ページ34
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1週間の猶予。
この間に光成に別れを告げるんだ。
「ひやま、」
なんで今。
しっかりと目に焼き付いてしまった。
「……っ、あゆみ、せんぱぃなにして、…！？」
光成と副会長は生徒会室前の廊下からは死角にあたるところで唇を重ねていた。
逆に言えば、管理棟と生徒棟を繋ぐ中央廊下からは丸見えなわけで。
私はタイミングが良いのか悪いのか。
もう勢いで言ってしまおう。
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ…
「…光成」
「A、これはちが…」
「別れよ、？」
「……あらあら、笑 じゃああとでね、ひやまくんっ」
副会長は気味悪そうに微笑みながら生徒会室を出ていった。
「……ごめん、これは事故、！事故なんだ、だから！、」
「…………もういいよ、」
「待って、！」
「………………みて、？」
京子がスクショした副会長のストーリーの画像。
「なんだよ、これ」
「匂わせといて知らないフリでもするの、？」
「俺知らないほんとに」
「あと副会長彼氏いるよ」
「俺らには関係ない」
「もうむり、限界なの」
「ちゃんと話そう？嘘ひとつなく、ね、？」
光成、？
人間って単純だからさ。
10回幸せって思っても、1回無理になったら戻れないの。
人間の“心”って抽象的だから、浮つくし、天気みたいに変わりやすいんだよ。
だから、
「………＿＿してたよ………私も」
嘘ひとつなくってこういうこと。
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作者名：やきぷりん | 作成日時：2021年9月22日 2時
