【鬼滅の刃✕チェンソーマン】支配の天使 ２

第５８話 ページ30

無惨side






突然、目つきが変わった


私がこの女に目的を明かした後からだ


やりたいことはないと言っていたが…私に感化された様で目つきが活き活きとしている


「お前にとっての"より良い世界"とは何だ？」



「この世には無くなったほうがいいものが沢山あります。例えば…飢餓や戦争……そして、死です。鬼の力と私の能力を掛け合わせれば飢餓も戦争も、そして死も、無くすことができる」


そうか


だから、この女は私の目的を手伝うと言ったのか


「貴方が目的をお話してくれたお陰で私も目的が……夢ができました」


より良い世界か


この女が言う"より良い世界"とは普通に見れば最悪だ


……成る程


この女の行く末に興味が湧いた


「詳しく聞かせろ」


そう言うとAは影を含んだ笑みを見せた


「分かりました」





＿＿＿＿




＿＿＿



＿＿



完結に言うとこの女の目的は常人には理解し難いものだった。


"死を克服した鬼を生物系の頂点とし、争いを無くし、飢えを無くす"というもの。


私は私一人が不死になれればいい


この女のように全ての人間・鬼を救う等と考えたことはない


それどころか、これからもそう考える事はない


私は私に付き纏う死の影から逃れたい


その為にはこの女を利用する他ない


この女……Aは手伝うと言ったな


使うだけ使って最後には切り捨てれば良い


「A、お前が今語ったことは素晴らしい……お前と私は良い利害関係が築けそうだ」


私はAに向けて手を差し出す


「私もですよ」


そう言ってAは私の手を取ると握手をした


するとAは薄く微笑んでこう言った









.










.










.










.











.
















「鬼舞辻無惨、これは命令です。契約すると言いなさい」

第５９話→←第５７話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す