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安室透__もとい、降谷零は思案していた。
…何故自分がこんな状況にいるのかを。
だが、どれだけ彼の優秀な頭で思考を巡らせてみても、彼の納得のいく答えなど見つかりはしない。
当たり前だ。
彼の身に起こった出来事は、普通では考えられないことなのだから。
◇
その日、俺はいつも通りポアロでバイトをしていた。
平日ということで客足も少なく、休日と比べると比較的落ち着いていた。
そうして黙々と仕事をこなしていくこと数時間…。梓さんから休憩を貰い、スタッフルームで休んでいた。
椅子に背もたれ、欠伸を噛み殺すと、やんわりとした眠気が襲ってくる。
…いけない、大分疲れているようだ。そう内心苦笑しつつも、その眠気に浸っていた。
探偵業、組織、公安、バイト…。色々なことがたてこんだせいか、ろくに休養もとれていない。
……段々と瞼が重くなっていく。それに従い、目を閉じれば、待っていたと言わんばかりに強烈な眠気が再度襲う。
そろそろバイトに戻らなくては…。そう考え、体を起こそうとしたが、度重なる疲労と眠気がその気を喪失させる。
いつもなら無理矢理にでも体を起こそうとしただろうが、何故かそんなことをしようとは思わない。
それは単に、自分の体が休養を欲しているだけなのだろうか。
……意識が混濁していく中、瞼の外で明るい光が見えたような気がした。
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美華 - 更新頑張って下さい!続き待ってます! (2017年5月11日 20時) (レス) id: c90045752e (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫ラピスラズリ - 凄く面白いですね!続き、とても気になります!これからも頑張ってください!! (2017年1月29日 7時) (レス) id: 54b8368fd9 (このIDを非表示/違反報告)
皇 - 続きとても気になるです!更新頑張ってくださいね♪応援してます! (2017年1月5日 21時) (レス) id: 00707a52c1 (このIDを非表示/違反報告)
都 - 初めまして。都です。いきなりですいませんが、この作品、とっても面白いです。文章が、読みやすく、具体的で素晴らしいと思います。ぜひ、これからも頑張って下さい!応援しています! (2016年12月18日 9時) (レス) id: 94bc634eba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リッタ | 作成日時:2016年11月23日 22時