涙が出るほど【mmkj】__2

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女の人は、





「向井さんなら、昨日引っ越されましたよ」




と言った。






え、昨日、、、、？




なんで、、？







「家が近くて、よくうちの息子は康二くんに遊んでもらってたんです。だから昨日、20時頃だったかしら？挨拶にいらして、引っ越すって。

息子は相当ショックだったみたいで、、
とても可愛がってもらったんで、、
なんとお礼をしたら良いのか、、。

あと、康二くん、写真が好きみたいで、

最後に息子の写真をプレゼントしてくれたんです。
本当に優しい子ですよね、、、」






「そう、、だったんですね。教えて頂いて、ありがとうございます。康二、どこに引っ越したか分からないですよね？」





「ごめんなさい、そこまでは分からないの。お力になれなくて、、すみません」








女の人はそう言って俺たちに背中を向けて離れていった。








・








思うことが沢山ありすぎて、俺は言葉が出なかった。





「なんで康二くん、言ってくれなかったんだろうね、

俺たち、友だちだよね？

すっごい仲よかったよね？

そう思ってたの、、、

俺だけ？おれっ、っ、、、

康二くん、なんでっ、、っ」





ラウールは俺の腕をぎゅっと握って、泣いていた。






俺は泣かなかったけど、




最近苦しいことが多すぎる。






心の中に、





ぽっかり穴が開いてしまったみたいに。









・









「明日、先生に聞いてみよう」

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