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ナ「やってみろ カス!千倍にして返してやっから」
あの印は…!…まさか、
ゴクリと生唾が喉を通る
ミ「てめェーこそやれるもんならやってみろバケ狐ェェ!!!」
″
辺り一面に分身が現れ あっという間にミズキを囲む
やりやがったよコイツ…
思わず笑えてきてしまう俺の隣で
信じられないと言うような表情で目を丸くする彼女
ミ「なっ!なんだとォ!!!」
驚き腰を抜かすミズキに ナルトの分身達は笑みを浮かべた
「どうしたよ 来いってばよ」
「オレを一発で殴り殺すんだろ ホラ!」
「「…それじゃあ こっちからいくぜ」」
あまりに悲惨な光景に目を瞑った
ナ「へへ…ちっとやりすぎちゃった」
首裏を掻くナルトの背中を見て、
どうやら一件落着と言えそうだとその場を離れようとした時
A「ナルト君ッ!!」
突如、彼女が茂みから飛び出し走り出した
ナ「え」
ズザァァッ!!
ナルトを抱きしめるように庇い 地面に転がる彼女
A「ゔッ…!!」
土埃が立つ数瞬前に見えたのは一本のクナイだった
飛んできた方向を見れば 木の上に人影がひとつ
カ「何者だ!!」
応戦しようと 木に飛び上がるが、
人影は小さな舌打ちと共に一瞬にして姿を消した
カ「待て!!逃がすか!!」
ナ「Aのねーちゃん!!起きてくれってばよ!!」
踏み出した脚が止まる
振り返るとナルトに抱きかかえられる彼女の姿が目に入る
カ「…A、?」
急いで駆け寄ると ぐったりとした様子で返事をしない
イ「傷が深い…カカシ上忍!!早く病院へ!!!」
彼女の体をナルトから引ったくるように抱えて走り出した
自身の腕の中で力無く収まっている彼女
不安が頭でグルグルと回り、どうにかなりそうだった
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頭を誰かに撫でられている感覚がして
ぼんやりと目が冴えていく
朝日で白んだ空がカーテンの奥に見えた
確か、俺は昨日……
数回瞬きをして 勢い良く顔を上げると
A「おはようございます、カカシさん」
柔らかな笑顔を向ける彼女がベッドに座っていた
言葉が出ない俺の髪に手を伸ばし、
指先で寝癖を直す彼女
カ「…ッ…体は、大丈夫なの……?」
ようやく捻り出した言葉に彼女は大きく頷き、
今度はその小さな手を俺の手に重ねた
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四つ葉のクローバー - 久しぶりに更新してくださりありがとうございます。続きもとても楽しみにしております。 (2021年4月7日 17時) (レス) id: abfe07a57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いろ | 作成日時:2020年11月10日 16時