おチビな鴎ガール 2

切ない思い ページ35

岡田side

さて、食育指導で大河とAが喧嘩になるといけないからと思って食堂にやってきた。

あれ？今日はやけに静かだ…。

大河『A。もう、無理しなくていいよ。結構食べれたし』

A『だいじょぶ。ぜーんぶ、たべれる。おおきくなるんだもん』

大河『うん。えらいね。A。あっ、ニンジンさんも残さず食べれたね〜』


上機嫌の大河。

『大河、また無理させてんじゃないのか〜 笑。』

大河『いや、全然。すすんで食べてくれてますよ。この間、岡さんがAにちゃんと話して聞かせてくれたおかげじゃないか？って肘井さんが。』

『…。笑』

確かに、分かった食べるって言ってくれたけど。もともと、食が細いAにとっては結構キツイ量だよな。無理してなきゃいいけど…。


大河『少し休憩したら、にぃに練習だけど、Aは、お部屋で休んでていいよ。沢山食べたし眠くない？』

A『んーん。ねむくない。Aもいく』


『A。岡さん、今日練習もう終わったから、遊んであげるけど〜。この前のDVDの続き見ようか』


A『…。んーん。ににといく…。』

答えに間があったけど、ににと行くのか…。いつもなら、誘ったら喜んでくれるのに。

なんか、おかしいなとは思ったが、そこまで気にせず、大河とAを見送った。

大河の話だと、ここ数日きちんと食べられてるらしい…。


この時、Aが小さな胸を痛めている事に気付いてあげていれば良かった…。

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