ステップブラザーズ3

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壱馬side





武者修行が終わっても

スタジオに籠って、トレーニングしたり

レッスンを受けたり、リハーサルをしたり






まだまだスキルが足りてないから

ひたすら努力を続けていた






今日もボーカルレッスンが終わって

ダンスレッスンに向かっている途中だった









ｽﾀ「いやぁ、登坂さん遂にだね」






ｽﾀ「まぁランペもそろそろデビューだしね」






ｽﾀ「決まったんですか？」






ｽﾀ「あとはもう流れでしょ」






スタッフさんの会話が聞こえてきた

スルーしようとも思ったけど…







ｽﾀ「登坂さんだいぶ頑張ってたしな」






ｽﾀ「え？」






ｽﾀ「登坂さんステップ契約してるでしょ？」






ｽﾀ「壱馬君ですよね」






ここまで聞いたら…最後まで、、、







ｽﾀ「壱馬君があまりにも問題児でさ

登坂さんステップに興味なかったし

嫌がってたんだけど、壱馬君の面倒見たら

ソロツアーやらせてもらえるって約束で

壱馬君とステップ契約したんだよ」







そんな、、、、



臣は、そんな人じゃない。





そうだよね、、？








ｽﾀ「それで壱馬君もアーティストに？」







ｽﾀ「まぁ、登坂さん達が根回ししたんだろ

あれは失敗したとしても、確実に

デビューする道筋を作ってたと思うよ」






ｽﾀ「登坂さん、ずっとソロツアー

やりたがってましたもんね！」






ｽﾀ「だから、いきなり壱馬君の事

受け入れてあげてたんですね」







違う…





臣は…そんな事しない、、、







ｽﾀ「自分のやりたい事の為なら

子供の面倒まで見るってすごいですね

ましてや、その子をアーティストにまで

成長させちゃうんですから…笑」







ｽﾀ「壱馬君本人は、登坂さんを

信用しきってて、相当懐いてるから

簡単だったんじゃない？」






ｽﾀ「へぇ、登坂さんすごいな」






ｽﾀ「さっ、そろそろ仕事戻るぞ」





ｽﾀ「はーい！」







何が何だかわからないまま

スタジオに入った








彰「壱馬、顔色悪いぞ」






「あっ…う、ん」






陣「大丈夫か？」






「あ、はい…」






さっきの会話が、頭から離れず

ダンスレッスンはボロボロ






今日は臣の家に帰る約束だったから

家に帰ってきた







臣「お帰り」






「…」








臣「壱馬？…どうした」







「臣…」







臣「こっち来い」

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