ステップブラザーズ3

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陸side





思っていたよりも現実は厳しくて…




元々、喋れる仲だった北ちゃんに比べて

壱馬君は少しも心を開いてくれてない気がする




ご飯も1人だし、練習も1人

1人の方が楽なのかな…って

思ったりもするんだけど

ずっと苦しそうな顔をしてるから

やっぱり放ってけない。





そんな中、やっと合流できた

パフォーマー組



ボーカル合わせて16人という

すごく大所帯で、年齢もバラバラ





ボーカル3人よりも、もっと揃わなくなった

壱馬君の事も、北ちゃんの事も

心配だったけど、壱馬君の新しい顔を

１つ見つけたんだ。






慎「ありがと！」





壱「ｺｸｯ…」





口数は少ないままだけど

パフォーマーの何人かに

とても優しい顔をする






樹「壱馬君！」






壱「ん？」





慎君と、樹君。


この2人ももしかしたら

ステップの子なのかな？…






パフォーマー組の振り覚えのスピードに

当然ボーカルは付いていけなくて

今日は特に雰囲気が悪かった






健「ｯﾁ…」





瑠「健太…」






力「集中してもらって良い？全員ね」






北「…樹、、ｳﾙｳﾙ」







樹「大丈夫？」







北「できない…」





力「できないじゃなくて、やるんだよ

プロになるってそういう事」






北「ｸﾞｽｯ…ぅ、」






「北ちゃん…一緒に練習しよ！」







陣「1回休憩にしよ！それで

各自練習にしよう！」






各自練習が始まって

各々仲良いメンバーとやってる






「北ちゃん、陣さん達に聞きに行こう！」






北「うん…」






「陣さん、力矢さん、ここ教えてください！」






力「ん、やろうか」





チラッとスタジオの端を見ると

1人で練習している壱馬君







「壱馬君！こっちで一緒にやろう？」







壱「…」





背を向けられちゃって、練習に戻ると





力「周り気にするのも大事だけど

頑張らないと、陸も置いてかれるよ」







「はい…すみません」






パフォーマー組も、ボーカル組も

肉体的にも精神的にも

疲れてきたんだろう…

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