ステップブラザーズ3

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壱馬side






次の日からの合宿は

地獄の日々だった





トレーニングもレッスンもキツいし

歌も思うように歌えない

ダンスだってわけわからないし

頼れる人なんてもっといない






北人だって何度も泣いてた




それに俺は誰とも喋れなくて

皆で自主練する時も、声かけられないし

聞こえるように嫌味だって言われて

ほぼいじめの様な状態だった








「臣…」







会いたい、、、







皆がまとまって練習してくれてたお陰で

俺は部屋で1人で歌の練習もできたし

ダンスだって集中できた






あと少しで帰れる…





やっと…やっと帰って来れた





臣「お帰り」






「うん」






臣「こっち来るか？」






「ん、」






臣の膝の上に乗って、久々に抱きしめられた







臣「だいぶ疲れた顔してんな笑」






「ん」







臣「厳しかっただろ？味方もいないし」





「ん…」







臣「デビューってなったら

デビューするまでにもっと厳しい

トレーニングと、レベル高いパフォーマンス

今度は仲間ができる訳だから

コミュニケーション取らないなんて事

絶対にできないんだぞ」








「うん」






臣「それでも最終審査受けるのか？」





「その為にやってきた…」





臣「そうだな」






臣「でも。お前挨拶しなかったろ？

全部報告来てるからな笑」







「…」







臣「最終審査、内容知ってるだろ？」






「うん」






臣「お前の気持ち、ちゃんと話せるか？」






「やってみる…」





臣「まぁ、応援はしてる

頑張れよ？」





「ん、臣」






臣「ん？」






「寝る」






臣「おやすみ」






「臣も」






臣「最初からそう言えっての笑

いくぞ」








久々に臣と一緒に寝たおかげで

ゆっくりと寝れた







最終審査…







北「壱馬ぁ…緊張するね」






「…」






北「僕、無理かも…」






北「壱馬は絶対に大丈夫だよね！」







「…嫌やから」






北「え？」






「ダメだからな」






北「何が？」






「お前だけが落ちるの。2人で一緒な。

俺も頑張るから、お前も頑張れよ。

そんでさ、俺お前以外に喋れる奴

いないから…バラバラになったら困る」








北「か、かずまぁ、ｳﾙｳﾙ」






「おい、審査前に泣くなよ！」






北「絶対に受かる！壱馬と！」






「お、おう…」

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