ステップブラザーズ3

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広臣side






HI「臣、お疲れ様」





「お疲れ様です」





壱「臣…何で」






「オーディション、お前には無理だ」






壱「まだ…わからないじゃん」







「わかるよ。だって、お前

オーディションに誰が来るかわかるの？」






壱「え…？」







「知らない人と喋れるのか？

言う事聞けるのか？

同じ部屋で生活できるのか？

まさか、自分の家に帰れるとでも？」








壱「…それは」







「オーディション受けたら

アーティストになれるなんて

軽々しく考えるな。

オーディションに受かったとしても

デビューできるかなんてわからないし」








壱「何で…」








「もし知らない人と同じ部屋で

暫く生活する事になったらどうする？

俺やキャプテンは何もできないぞ

歌の先生だって全く違うし」









壱「…」








「な？お前には無理だろ

大人しく歌ってれば良いと思うよ」









壱「…でも臣は…やったでしょ？」






「まぁな」






壱「やってみなきゃわからないって

臣がいつも言ってたじゃん…！」







「後先の事考えろって言ってんの

もし受かったらどーすんの？

お前の友達が受かるとは限らない

他の奴らと、これから一生

活動していかなきゃいけないし

お前が嫌いな奴と一緒になるかもしれない

何度も言うけど、俺等は何もできないぞ」










壱「…頑張る、、もん」








「今のお前には無理だと思う

頭のいいお前ならわかるだろ？」








壱「…ｶﾞﾌﾞｯ」






「ってぇ…壱馬、離せ。」






壱「…ｯ(泣)」







「何泣いてんだよ」






壱「だって…臣が、、」





「ステップに理解ない人が

お前に、悪口言ってくるかもしれないよ

その時もお前は噛むのか？」





壱「…」






「強くならなきゃダメなんだよ」







壱「…やる」






「無理」






壱「やる」






「壱馬」







壱「絶対にやる…合格する」







「はぁ…」







壱「…」








「好きにしろ」







HI「良かったな、壱馬」






壱「ｺｸｯ」






HI「頑張れ」






壱「ｺｸｯ」






「中途半端な事するなよ

ちゃんと全力でやって来い

後悔だけはするな」






壱「うん」







結果はどうなるかわからないけど




まぁ、精一杯やってもらおう…

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