ステップブラザーズ3

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広臣side





キ「壱馬のここは今どうなってる？

綺麗？汚い？それとも壊れてる？」







この人はどストレートにものを言う






キ「あぁ、誰だこいつ！

臣はどこだ？何で俺がこんな所に…

って言ってるな」






壱「ﾋﾞｸｯ」






キ「俺はね、キャプテン。

敬浩の歌も、臣の歌も俺が育てたんだよ！

今じゃ2人とも自由だけどなぁ笑」








悪かったな笑






キ「よぉしじゃあ壱馬！

お前はそこじゃなくてここだ！」






立ち上がったと思ったら

壱馬を抱き上げて、ピアノの前に座った





壱「ｯ…」






キ「壱馬はどんな曲を知ってるのかな〜？」






壱馬を膝に乗せたまま

ピアノを弾いて歌い始めた



絶対に壱馬が知らないような曲を。






キ「これかな〜…これは？

違うか〜これは？じゃあ、これでどうだ！」







繰り返してるうちに

俺達の曲を歌い始めた







壱「みに…いま、ぼくらの、らいが…」






キ「壱馬ぁ！良い声してるなぁ！

この曲俺も好きなんだよね〜！」







キ「じゃあこれもわかるかな？」






徐々に小さい声で歌い出す壱馬






HI「やっぱり早いね、笑」





「俺も兄貴もまんまと沼にハマったから」







HI「壱馬、笑ってる？」





「あれでも一応笑」






HI「歌、好きなんだね」





「歌やってる時、凄い集中だし

顔も楽しそうなんだけど

本人は気づいてないんだよな」








キ「そうそう、こう歌ってみて？」







壱「♪♪♪」








キ「わぁーお、すごいじゃんか！」







壱馬の頭を撫でて、オーバーに褒めて

壱馬もくすぐったそうにしながら

顔は嬉しそうだ









キ「壱馬、マイク知ってる？

臣とかもよく使ってるよね」








壱「ｺｸｯ」







キ「壱馬の声、めちゃくちゃ良いから

ちょっとこれ使ってみない？」







壱「…」







流石にマイクは無理だろ、笑







キ「これこの間壊れてさぁ

修理出して治ってるか確かめたくて！

ちょっと手伝ってよ〜」








壱「ｺｸｯ」







無言でマイクを受け取った壱馬






キ「ピアノの音が入っちゃうから

ちょっと離れようか！」







キ「いい？俺のうまーいピアノ

よく聞いて歌うんだぞ？笑」







キ「せーの！」







キャプテンも一緒に歌ってるけど

マイクを持って小さい声で歌い始めた壱馬






HI「歌った…」







「歌ったわ…笑」








いつの間にかキャプテンは

歌うのを辞めてて

壱馬は夢中で歌ってた

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