Give me a Green light,or...? (ページ46)

今日:13 hit、昨日:78 hit、合計:113,431 hit

46 ページ46

・

慎太郎side

放課後になりいつも通り英語準備室に向かう

部屋の電気がついてなかったからまだ来てないのかなって
ドアに手をかけたら、
鍵がかかっていて開いてすらなかった

｢...ん、鍵かかってる｣

職員会議とかで先生がいないときも部屋自体には入れてたから
中には入れないのは初めてのパターンだった

忙しいのかな、そう思って図書館とかで少し勉強でもしようかなって
来た道を戻ろうとしたら目の前に現れた、

『...よ、』

先生じゃなくて、こーちが。

｢...あー、っと、こーちじゃんどしたの？(笑)｣

『慎太郎こそ、この部屋に用事？』

｢...え？えーっと、｣

こーちは何かしら知ってるんだ、そう察した

『Aでしょ？もうあんまりこの部屋使わないと思うけど』

｢...え、｣

『金曜聞いたから全部』

｢全部って...？｣

『お前がAのことが好きってこと、放課後２人で過ごしてたこと、
...あとお前がAを抱きしめたってことも、全部だよ』

サーーっと血の気が引いていく感覚がした

｢.....｣

『...まあ簡潔に言えば、
これから放課後ここに来ても高橋先生はいませんよってこと』

部活もない受験生はさっさと帰りな？って、職員室に戻ったこーち

一気に奈落の底に落とされた気分だった

...俺が、俺が手を出してしまわなければ、
何の進展もないかもしれないけど、
まだ一緒に過ごす時間をもてていたのかもしれない

｢...なにやってんだか、｣

まだ明るい空の下、１人で学校を後にした

・