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どこから話すべきなのか、
頭の整理もつかないまま私は口を開いた
「...優吾の言うとおり、ほぼ毎日、
放課後は森本くんと準備室で話してたりしてて」
『.....』
「最初は遊びに来ないでって、注意してたんだけど、
なんか、途中から受け入れるようになっちゃってて」
『...気付いてはいた?...慎太郎の気持ち。』
「え、優吾なんでそれっ...」
『そこまで鈍感じゃねえからな、
まして彼女に好意寄せてるやつのことなんてすぐ気付くっつーの。
....ていうかAも分かってて慎太郎と2人になったりしてたんだ。
てっきり気付いてないが故にかと思ってたわ』
「.....」
『...で?今日は鍵かけて何してた?』
「...ごめんなさい、抱きしめ、られました...」
『...は?本気で言ってる?』
「...一瞬の出来事だったから逃げられなくて、
...でも少しでもキュンとしちゃった自分もいて、」
『...もういい』
「本当に優吾に申し訳なくて、」
『聞きたくねえって言ってんだろ!!』
怒鳴り声をあげ、立ち上がった優吾
『...わり、頭冷やすわ』
そう言ってベランダに向かった
「......っ」
泣きたくなるのは優吾のはずなのに、
悪いのは全部自分なのに、
身勝手ながらに涙が止まらない
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作者名:ダイア | 作成日時:2020年11月12日 17時