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家に帰り、夕飯の準備をしていたら
ドアの開く音が聞こえた
「あ、おかえり優吾。今ご飯作ってるよ」
『おう、ただいま。』
いつも家に来てくれる日は、
腹減った〜って、すぐに抱きしめに来てくれるのに今日はそれがない
「...優吾?」
『ん?ちょっと疲れたから先風呂借りるわ』
「あ、待ってまだお湯ためてなくて」
『あー、じゃあシャワーでいいわ』
いつもだったらそこで納得するはずなのに、
生徒に、...森本くんに抱きしめられてしまったという
罪悪感からなのか、
なぜか今日は何か心に引っかかるものがあった
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『うわぁ〜肉じゃがか!美味そう〜』
2人で向かい合って食卓を囲む
不思議にもさっきまでの優吾の違和感はなくなっていて
ほんとに疲れてただけなのかなって少し安心した
「美味しい?」
『うん、まじ美味い』
本当に美味しそうに食べてくれる優吾の姿に頬がゆるむ
そんな中、話の切り口はあまりにも自然なものだった
『てかさ、俺、今日準備室行ったんだけどさ』
「...準備室って英語の?」
『Aに話してんだからそこ以外ねえだろ(笑)』
....まだ何も言われていない、
でも心臓のバクバクが止まらない
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作者名:ダイア | 作成日時:2020年11月12日 17時