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『先生子どもみたいだね可愛い』
「はい?森本くんに言われたくありません〜」
『そういうとこだよ』
森本くんに指摘されたことが悔しくて
片頬膨らましていたらその一瞬を見られていたみたいで
『マジで可愛い』
「え?」
『いつも大人ぶってるけど表情コロコロ変わるし、
日に日に可愛いなって、好きって思う』
「...急にどうしたの」
『え?わかんない(笑)
ぎゅーしたから想い溢れちゃったのかも(笑)』
素直に受け取れない言葉を聞き流すふりをして、
クッキーを一つ渡した
『先生隣座ってくんないの?』
「座るわけないでしょ(笑)」
『まあ〜、俺もまたくっついたら
次はちゅーしちゃうかもだししょうがないか!』
「ねえわかってる?カレカノみたいなこと言ってるけど(笑)」
『わかってるよ、先生には彼氏がいて、俺はただの片思い。
実りそうもない恋に必死な俺(笑)』
無邪気に笑いながらそんなことを口にする彼に
何も言えなかった。
さっきまでのドキドキとは違う胸の痛み
「ねえ森本くん、」
『違う子に目向けてとか言わないでよ?』
「...なんで」
『俺にはこれでいーの、
ってかこのクッキーうまっ!!全部欲しいんだけど』
「...森本くんは一枚だけです(笑)」
自分の気持ちに変化が生まれてしまうまでには、
今の感じをどうにかしないとなって少しずつ考えはじめた
...私は先生なんだ
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作者名:ダイア | 作成日時:2020年11月12日 17時