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男子も女子は結果は2位だったみたいで
なかなかの出来じゃない?って盛り上がって
今は本当の本当の最後の試合
男子のバスケの決勝戦
これで勝った方がおそらく総合優勝っていう
めちゃくちゃ緊迫感ある試合
『せんせー、見ててね』
すれ違い様にそう呟いてコートに向かった森本くん
たかがクラスマッチ、
だけど高校生にしてみれば青春そのものなんだよなって
彼の後ろ姿を見てそんなことを考えてた
試合開始のホイッスルが鳴り、
写真を撮るために2階に上がる
「あ、友美」
『あんたのクラス頑張ってんじゃん、
下で応援しないの?』
「うん、写真撮ってあげたいなって思って」
友美の隣に並んで下を見下ろす
プレーしてる子はもちろん
応援してる子たちも写真に収めていく
レンズが森本くんを捉えてシャッターを切れば
シュートを決める森本くんが綺麗に写った
『あれAのこと探してるんじゃない?』
思い切り喜びながらもキョロキョロしてる様子
ジッと見つめれば視線に気付いたのか、
こっちを向いてピースを送ってきてくれた
「...かっこ良い、」
『...へーー』
友美の返事にハッとした
「いや、今のはシュート決めたのがって意味で、」
『何にも言ってないけど?(笑)』
ニタニタした様子で私を見つめてくる友美
もういい、私も試合に集中しよ
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作者名:ダイア | 作成日時:2020年11月12日 17時