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「え、なんで先にいるの」
『ん?開いてたから』
その日の放課後、
いつものように英語準備室に向かうと
そこには既に森本くんの姿があった
『なんか、ちょっといいね今の』
「そんな嬉しいことあった?」
『なんで先にいるの、って俺とここで会うこと
約束してるみたいな言い方』
「約束もなにもほぼ毎日いるからでしょ」
適当な返事をしてもまだにこにこ嬉しそうにしてる
「...今どういう気持ちなの?」
『ん?先生の寝顔可愛かったなって思い出してた(笑)』
へへって照れながらそんな言葉を吐く
森本くんの様子に顔に熱が集まるのが分かった
『あれ?先生もしかして照れてるの?』
「ちが、違うから、こっち見ないで」
冷静を装って言葉にすれば
両手で顔を覆って足をジタバタさせる森本くん
どうしたものかと名前を呼んだら
指の隙間から真っ赤な顔が見えた
「...え、顔真っ赤、なんで」
森本くんが恥ずかしがるようなことなかったよね
『...照れてる先生が可愛いのが悪い』
.....なにこのくすぐったい感じ、
高校生って感じ、変な感じだな
「それより私今日中にやらないといけないことあるから
森本くんのおしゃべりの相手できないよ?」
『いいよ別に、そんなこともあろうかと
一応勉強道具持ってきたし』
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作者名:ダイア | 作成日時:2020年11月12日 17時