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やって来たのは個室の居酒屋
気どったお店よりも庶民的なお店の方が気が楽だ
『おし、じゃあ乾杯』
「乾杯」
一杯目はビールで乾杯
私はそんなに弱くはないんだけど、
優吾はそんなに得意じゃないらしくて一杯だけで終わりにする
『一緒に飯食うのいつぶり?』
「最近忙しかったもんね、2週間くらい?」
『うわ〜信じらんねえわAとそんな一緒にいなかったとか』
「言っても別に学校で会ってたじゃん」
『はぁ?学校では俺だけのAじゃねえじゃん』
少しふてくされた様子で枝豆を口に運ぶ優吾
なんだか珍しいかも、こんな優吾
『...なにニヤニヤしてんの』
感情が顔に表れていたらしい
「え〜?なんか優吾かわいいなって」
『どの口が言ってんだか』
不機嫌なふりをしながらも口角が緩んでる
優吾がとても愛おしい
『てかなんで慎太郎あそこにいたの』
顔色を変えずにそんなことを聞いてきた
「あー....なんか最近放課後勉強教えてて」
『へぇ、ふたりで?』
「う、うん、まぁ、数人の時もあるけど」
なんだか後ろめたくて嘘をついてしまった
『...まあいくら高校生とはいえ、
男と部屋にふたりっきりになるのは気を付けた方がいいんじゃん?』
「...優吾、あのね」
『まあでも慎太郎俺らのこと知ってるんだし大丈夫か』
.....言えない、
その森本くんから好意を寄せられてるっぽいなんて
『まあとにかくいっつも言ってるけど、
無駄に生徒と距離詰めたら厄介なことなるかんな?』
「もう〜わかってるって」
まあ別に言わなくたって何の問題もない、
私が彼の気持ちに応えるわけでもないし、
大事にもしたくないから優吾に相談するのはやめとこうかな
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作者名:ダイア | 作成日時:2020年11月12日 17時