14 ページ14
・
5月も半ばになった
今日は初めての2者面談の日
「...森本くんは白紙だね」
『はい』
「んー、なんかやりたいこととか
みつかってない?」
『特にない、かな』
「とりあえず大学目指した方がいいんじゃないかな、
あとからしたいことがわかったときのためにも」
『あ、じゃあさ』
「ん?」
『先生が勉強教えてくれたら
俺まだ勉強頑張る』
名案とでも言いたそうな表情な森本くん
すっごい目がキラキラしてる(笑)
「え?(笑)今でも教えてるよ?」
『ちーがーう!俺だけ個別にってこと』
「放課後ってこと?全然良いけど」
『マジ!?』
今度はこぼれ落ちちゃうんじゃないかってくらい
目を見開いて喜びを表情で見せてくれた
こんなことで嬉しそうにしてくれるなんて
森本くんってかわいい子だなぁ
「本当は勉強好きなんじゃないの?(笑)」
『英語は今年になって好きになったかも』
「え〜嬉しい、気使ってない?(笑)」
『さあね〜、てか今日からいい?
もう部活も引退したし暇だから』
「えーと、じゃあ英語準備室に来てくれればいいから」
『その部屋先生と2人?』
「大体私1人だから多分?」
『おぉ〜了解っす』
「あ、待って、森本くんはとりあえずは
4大希望ってことで大丈夫?」
少しのためらいの後に首を縦に振った森本くん
大学進学に前向きにさせるためにも
私の教え方も重要になるだろうから頑張らなきゃな
・
309人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ダイア | 作成日時:2020年11月12日 17時