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夏休みが明けて少しすれば文化祭がある

今年はクラスでメイドカフェをすることになった

女の子だけじゃなくて、男子も女装をしてメイドになりきるの

恥ずかしい〜なんて言いながらも
みんなノリノリでメニューとか内装の案を出していく

『絶対松村先生に来てもらいなよ？』

「言ってみるけど絶対来てくれないよ〜」

先生、私のメイド姿見て少しでも可愛いって思ってくれるのかな

少しでもドキドキしてくれるのかな

そんな想像ばかりが膨らんでいく

『あと…Aは英語の弁論だっけ？』

「そう！先生が薦めてくれて」

『すごいよね〜ほんとそこは尊敬する』

「引き受けたのも先生が一緒に文章考えてくれるって言ったからだけどね？」

少し前に先生から“今年の英語弁論高橋さんどう？”

そう言われた

今年は先生がその枠の担当をしてるらしくて
各学年1人ずつ代表者を決めなきゃいけないらしい

先生が私が適してるって思ってくれたっていう事実と、
これから毎日放課後一緒に進めていけるってこと

それだけで先生の誘いを引き受けない考えは一切なかった

『今どんくらい進んだの？』

「えー全然！」

『どうせ先生とイチャイチャしてるんでしょ〜！』

「えー？(笑)」

この時間が終われば放課後

先生と2人きりで会える時間

凛と話しながらも時計から目が離せなかった

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