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6時間目、今日の最後の授業
先生の英語の時間が終わって急いで廊下に駆け出す
「…っ、せんせい、!」
足早に歩いていた先生が私の声に反応して止まった
そしてゆっくり…驚いた表情で振り返った
『あ…っと、高橋さん』
「放課後、いいですか…?」
私は精一杯の勇気を出して言った、
なのに先生は口角を上げて笑っていて
『俺がダメって言っても来るのが高橋さんでしょ?』
“今まで1回も許可取りに来たことないくせに”
先生はそう言って近づいてきて、
他の人には見えないように悪戯な笑顔を私に向けたんだ
その笑顔を見ただけで
昨日までのモヤモヤも全て吹っ飛んだような気がしてくるから
本当に私は先生にぞっこんらしい
こんな先生が見られるのならそれで十分幸せなんだって
『じゃ、また後で』
肩をポンと叩いて職員室に歩いていった先生
その後ろ姿が見えなくなるまで、
いや、見えなくなってもずーっと面影を見つめていた
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作者名:ダイア | 作成日時:2022年11月21日 23時