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慎太郎side
泣いたり、たくさん考えたり、不安になったり
精神的に忙しかったであろう一日を終えたAが今ベッドの上で眠っている
安心しきった表情で、少し小さな口を開けて眠る顔は
何にも代えがたい愛おしいもの
「少しだけだからちょっと失礼…」
どうしても水が飲みたくなって
Aの頭の下に置いている腕をそーっと抜いてベッドから離れようとする
すると
『…ん、…やぁ、だ』
少し意識が戻ったAが甘えた声でそうねだってこられたもんなら離れられるわけがない
可愛すぎて叫びたくなる気持ちを抑えながら
もう一度ベッドに戻ると今度は抱き枕のように抱きしめられる
毎秒毎秒溢れて仕方ないAへの気持ちを伝えるように
顔にかかる髪をかき分けておでこに唇を寄せる
そうすれば嬉しそうに笑って
胸元にまたすり寄ってくるから添えていただけの腕をしっかりAの背中へとまわした
確かに振り返ってみればこの数週間、
Aの母親との諸々でこうやって2人で甘い時間を過ごすことはできなかった
こんな日々が何より大切で、幸せだから
「…ずっと隣にいるよ」
“ひとりにしないで”
きっと最初で最後だった君の我儘だけは
俺が一生を掛けて振り回されてあげるから
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作者名:ダイア | 作成日時:2023年12月3日 18時