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悔しいけど、悔しくてたまらないけれど

私たちは世間的に見ればまだまだ子ども







私がどれだけ彼と離れたくないと願ったって
彼がどれだけ私のことを守ろうとしてくれたって

その想いだけで全てが上手くいくわけではないだろう



そんなこと口にせずともふたりともわかっているから、

抱きしめあったまま、お互いを感じあうことしかできない








「…来週、には引っ越し、でさ」


『……』


「…よく捨てた子どもとまた暮らそうだなんて思えるよね」





乾いた笑いしか出ない


森本くんはゆっくりと身体を離し、慈しむように私の頬を包み込む



…そんな目で見ないでよ

また、泣きたくなってしまう

森本くんへの気持ちばかりが溢れてしまう






『俺…、俺に、できることはない、?』


「いっぱいあるよ」


『なに…?なんでもするから、』


「今みたいにこうやっていてくれること、とか」


『…あとは?』


「んー、学校で元気にいてくれることとか」


『今想像してる世界にはAは存在してるよね?』


「当たり前じゃん、死んだりしないよ」


『そうじゃなくて、っ』




今度は森本くんの瞳がキラキラしはじめた




…さっきから何やっているんだろう

お互い、交互に泣いたり泣き止んだりを繰り返して



馬鹿らしくて、くだらなくて笑えることなのに

また零れてしまうそうな何かを堪えるのに必死で笑えない















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設定タグ:森本慎太郎 , 田中樹 , SixTONES   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ダイア | 作成日時:2023年12月3日 18時

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