検索窓
今日:12 hit、昨日:74 hit、合計:53,580 hit

74 ページ24






誰かの温もりで目を覚ます

目が覚めて一番に視界に映ったのは真っすぐに伸びた誰かの脚



身体の向きを変えて目に入ったのは







「…なんで」




口を開けて眠っている愛おしい彼の寝顔だった


びっくりして起き上がると今まで膝枕をしてもらっていたということに気付く

そして、もこもこのアウターも私に掛けてくれていたらしく




…なんでここに?何をしに?

状況がよく掴めない



小さな物音でも目を覚ましてしまうという彼は
すぐ近くでワタワタしている私の様子でも容易に目を覚ました







『ん、さむいでしょ着てて』



寝ぼけ眼なうえに舌っ足らずな喋り方

それなのに私の肩から落ちているアウターを見てすぐに
そんなことを口にしてくれる森本くん


腕も通してくれてチャックも全部閉めてくれて
“これであったかいでしょ”ってふにゃっとした笑顔で抱きしめられる






『あ〜…本物のAだ、本物のAがいる』



存在を確かめるように強く抱きしめてくれる温度にまた涙腺が刺激される



もう十分泣いたというのに

森本くんに会うまで泣くことなんてなかったのに



自分が今まで心の奥底に隠し続けてきた感情をいとも簡単に見つけ出す森本くん



もう、やめてほしいとすら思ってしまうのに

そんな森本くんがやっぱり大好きで、大切で、胸が痛い

















75→←73



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (164 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
935人がお気に入り
設定タグ:森本慎太郎 , 田中樹 , SixTONES   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ダイア | 作成日時:2023年12月3日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。