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そういえば、ユウゴってダイナのこと好きなんだっけ。確か原作でそう描いてあった気がする。
いいね、青春じゃないか。私はそういうのよく分からんから、眺めてるだけでいいかな。
「…何だよ。俺らをどうやって喰うか考えてんのか」
「ユウゴ！」
私に嫌悪を剥き出しで嫌味を言うユウゴを、優しくて綺麗なダイナが制する。
「いいよ、ダイナ。警戒心ってのは大事だから」
「でも…」
まだ心配そうなダイナに大丈夫、と言ってユウゴを見る。
「ユウゴ、貴方のその警戒心は皆を守りたいからっていう思いから出来てるんでしょう？その気持ち、忘れないようにね」
「はっ、鬼が何言ってやがる」
いや、正しく言うと半鬼なんですが。そう言いたい気持ちを抑え、深呼吸する。
…今のユウゴに何言っても駄目そうだ。ここ一ヶ月過ごしてきてそう思った。やっぱり、エマみたいな主人公じゃないと人は変えられないよな。私はそういうの得意じゃない。
「おい、なんてツラしてんだよ鬼」
「…ん？」
なんてツラって言われても。いつも通りの顔なんですが。
「A、悲しそうな顔してたわよ。やっぱり、ユウゴが原因よね？」
「はっ？！なんでだよ！」
「どう考えてもそうだろう。物凄く罵倒してたじゃないか」
ルーカスのその言葉に言葉が詰まるユウゴ。悔しそうな顔をしたかと思えば、私の方を向き、
「あんな顔すんなよ！」
「いや、えぇ…？」
あんなにダイナやルーカスに正論かまされてたのにまだ言うか。その根性は凄いわ。
案の定、ダイナとルーカスに注意されるが、最後にダイナが言った言葉はよく分からなかった。
「もう、本っ当に不器用ね！」
次の日から、何故かユウゴが私の顔を覗き込んでくるようになった。
「あの、ユウゴ？」
「うるせぇ、黙っとけ鬼」
「理不尽」
何故覗き込んでくるかの説明もなく、ダイナやルーカスに聞いても呆れたようにするだけ。二人は何か分かってるような感じだが、私には全く分からない。というか、分かりたくない。
なんで覗き込んでくるのか謎すぎる。てか、みんなも分かってるなら教えてくれればいいのに。なんで私に哀れみの目を向けるんだ。
「…A」
そんなことを考えていると、急に服の裾がぐいっと引っ張られる。
「どうしたの、レスリー」
「…曲聞いて欲しい…です」
照れながらそう言うレスリーは、この世界の誰よりも可愛いと思った。言い過ぎ…じゃないな。
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白狐(プロフ) - けんまおし1016さん» コメントありがとうございます！ 応援して下さり本当にありがたいです……！ いつ再開させるか分かりませんが、きっと(多分)また更新し始めると思うので気長にお待ちくださいませ……！ 面白いと思っていただき良かったです🥰 (2022年8月8日 20時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - 更新頑張ってください！とてもおもしろいです！ (2022年8月8日 7時) (レス) @page18 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 夜桜桜愛さん» コメントありがとうございます！ ああっ、すみません！ 更新ストップさせちゃって……。今日か明日……もしくは来週……出来たら更新しますので。頑張ります！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜桜愛(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 612a16ad5c (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - ありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです。まだまだ続く予定なので、応援していただけると幸いです！ (2021年6月12日 23時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年2月6日 22時
