検索窓
今日:7 hit、昨日:9 hit、合計:83,571 hit

第四十話 ページ43





次の日、やっぱり心配になった私は、明智くんの傍にいて守ってあげるべきなのでは?という考えに至った。
まあ、私は強くないから意味がないんだろうけど……って、やっぱりこの案もダメか…
どうやったら明智くんを守れるんだろう…………

そんなことを色々考えながらみやびちゃんと教室に入ると、何やら騒がしい。


「明智勝つかもしんねぇぞ」
「勝つかもしんねぇな!」
『え!?』
「明智くんが勝つ!?昨日と様子が様変わりしているのですが」

答えを求めるようにみやびちゃんの隣にいる秀吉くんの方を2人で向くと、彼は視線を前に向けたまま、ぽつりと呟いた。

「みやびちゃん、Aちゃん。俺も明智が勝つと思ってる」
『え、何で…?』
「今回の旗印戦は、"24時間以内に明智を倒す"。やろ?武田みたいにまともに戦ったら秒でやられる
やったら、まともに対決せんかったらいい」
「あっ、つまり、大昔練馬に現れた秀吉君みたいな猿のように逃げ回れば良いってことでしょうか?」

「………そや!練馬に現れた俺に住民は大パニック!」
そう言いながら秀吉くんは手を広げて立ち上がると、教室の中心へと歩きながら言葉を続ける。

「警察や消防団総勢50名が駆けつけ、5時間に及ぶ格闘の末、無事保護され引き取り先の動物園ですっかり人気者に、ってか誰か止めんか〜い!」
『…………』
一人でつらつらと語り、終いにはノリツッコミという一連の流れにぽかん、とする私。
皆も最後の一言に一瞬秀吉くんの方を見たが、また直ぐに会話に戻ってしまった。
それに秀吉くんは拗ねてしまったみたいで、大きく口を膨らませながら席へと戻ってきた。


「でも、明智くんは家康くんからどうやって逃げるおつもりですか?」
「皆で匿うのさ」
突如背後からかかった声に振り向くと、ドアのところに伊達くんも上杉くんがいた。

『あ、二人共おかえり〜』
そう言って手をひらひらと振れば、腕を組んでいた上杉くんが笑って手を振り返してくれた。イケメン。

「みんなで?皆さんは何故急に味方に?」
「明智の奴、昨日ずっと交渉してたよ」
伊達くんは机に、上杉くんは私の隣にあった椅子に腰掛けながら、その内容を説明してくれた。

第四十一話→←第三十九話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (70 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
226人がお気に入り
設定タグ:新・信長公記 , 逆ハー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

moka(プロフ) - 前田利家さん» コメントありがとうございます🥰💗面白いと言って下さってとてもやる気が出ますし、何より嬉しいです😭✨前田くんとの関わりも今後増やしていけたらいいな〜と思っていますので是非!! (2022年10月14日 20時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
前田利家 - 小説めっちゃ面白いです。私のおしは前田利家です! (2022年10月14日 14時) (レス) @page5 id: 4149d8455a (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - サナさん» わわっ!!ありがとうございますすぐに直してきます…!私も二人との絡みが欲しいなって思ってたのでこれから色々絡ませられるよう頑張ります!👍✨ (2022年9月29日 9時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
サナ - 明智くんの、武田くんが、武田うんになってます。上杉との(伊達も!)の絡みが欲しいです。でも、秀吉もいいですよねー。 (2022年9月29日 7時) (レス) @page47 id: cd10ddfe42 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - コメントありがとうございます〜!私は直ぐ秀吉くんと絡ませてしまう病気にかかっているので凄く嬉しいお言葉.....✨✨️これからも彼と絡むことは多くなりそうです笑 (2022年9月4日 19時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:moka | 作成日時:2022年9月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。