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第三十七話 ページ40





「Aさんは何を占って欲しいですか?」
『占ってほしいことか……なんだろう。みやび先生は何の占いが得意なんですか?』
「え、えぇと……何でも大丈夫ですよ」
『うーん何でも……』

感肝心の占う内容を考えてなかった私はみやびちゃんに何か案を貰おうとしたが特に得られず、必死に頭を働かせる。
うーん占い占い……よく見るのってなんだっけ?将来のこととか…恋のこと、とか?
将来の夢は特にないんだよなあ……それに今好きな人って言われてもあんまりピンとこないし…


『…………どうしよう、思いつかない…私、占われるの向いてないのかも』
「じゃ、じゃあまた今度に…」
「あっ!じゃあ、好きな人とか占って貰えばええんちゃう?」
「えっ!?」

私の言葉に何かを言いかけたみやびちゃんに被せて秀吉くんがそう言う。
みやびちゃんはそれに酷く驚いていた。

『好きな人……うーん、良いかも?お願いしてもいいかな?みやび先生!』
「わ、分かりましたわ」
『私、今のとこ好きな人…っていうか恋人がいたことがないんだけど……いつ頃に恋人が出来そうですか!?』
「え、えっとですね……」

必死に何かを見ているみやびちゃん。
なんだか難しい顔してるけど……もしかして意外な答えだったりするの?
というかそれよりもさっきから背中に物凄く視線が刺さっている。……そんなに私の占い気になる?秀吉くんも興味津々で耳を澄ましてるし。

「も、もうすぐで恋人ができると思いますよ…!」
『えっ、本当に!?』
「は、はい…Aさんはお気付きではないかもしれませんがもう好きな人が出来ている筈、ですわ」
『そうなんだ!恋人かあ……ちょっと憧れてたから嬉しいな。ありがとうみやびちゃん!』

そう言って席を立ち上がって自分の席へ戻る。
その後ろでみやびちゃんがホッと息をついているなんて、私は知る由もない。

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moka(プロフ) - 前田利家さん» コメントありがとうございます🥰💗面白いと言って下さってとてもやる気が出ますし、何より嬉しいです😭✨前田くんとの関わりも今後増やしていけたらいいな〜と思っていますので是非!! (2022年10月14日 20時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
前田利家 - 小説めっちゃ面白いです。私のおしは前田利家です! (2022年10月14日 14時) (レス) @page5 id: 4149d8455a (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - サナさん» わわっ!!ありがとうございますすぐに直してきます…!私も二人との絡みが欲しいなって思ってたのでこれから色々絡ませられるよう頑張ります!👍✨ (2022年9月29日 9時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
サナ - 明智くんの、武田くんが、武田うんになってます。上杉との(伊達も!)の絡みが欲しいです。でも、秀吉もいいですよねー。 (2022年9月29日 7時) (レス) @page47 id: cd10ddfe42 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - コメントありがとうございます〜!私は直ぐ秀吉くんと絡ませてしまう病気にかかっているので凄く嬉しいお言葉.....✨✨️これからも彼と絡むことは多くなりそうです笑 (2022年9月4日 19時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:moka | 作成日時:2022年9月3日 23時

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