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外は清々しい空気で満ちていた。
見上げれば星がちらほらと輝いていて、胸が空きそうなほど美しい。
しばらくそうして星を眺めていた。
『……月島くん?』
ざりざりと足音が聞こえ振り向けば、月島くんが私のほうへと歩いてきていた。
「何やってるの? こんな真夜中に」
『なんだか寝付けなくって』
ふぅーん、と気のない返事をしながら、月島くんは私の隣に腰を掛けた。
どうやら、一緒に居てくれるらしい。
「そういえばAはさ、いつまで僕のこと月島くんって呼ぶわけ?」
ぐいっと顎を捉え、顔を覗き込んでくる月島くん。
そういえば意識したことは無かったけど、月島くんはずっと名字呼びだった。
『…………け、蛍…くん』
震える声で言えば、月…蛍くんは顎から手を離し、両手で頭を抱えた。
「ほんと、しくじったよ……いま合宿中だから無理だよね」
『なにが無理なの?』
「Aを食べること」
蛍くんは悪びれもなく、言い放った。
『む、む、無理に決まってるでしょ!!』
ちょっとだけ、ほんの一口だけは?
だめだよ!! 明日もあるんだから!
ったく、しょうがないなぁ
なんで私が譲られたみたいになってるの……
星が私達を見守るみたいに、ちらりほらり、輝いていた。
すごく綺麗だった。
星も、無邪気に笑う蛍くんも。
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恋歌(プロフ) - きりんりんさん» はい!頑張ってください♪ (2017年12月20日 6時) (レス) id: 2a50b7073d (このIDを非表示/違反報告)
きりんりん(プロフ) - 恋歌さん» ツッキーーー!!たまらんですよね(ヽ´ω`)コメントありがとうございます!これからも精一杯いちゃいちゃを書けるよう、頑張ります!!笑 (2017年12月19日 23時) (レス) id: c0ce8872d7 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌(プロフ) - ツッキー――!さいこーーー!頑張ってください♪ (2017年12月17日 17時) (レス) id: 2a50b7073d (このIDを非表示/違反報告)
きりんりん(プロフ) - 朝霧 弥海さん» ありがとうございます!!ツッキー素敵ですよね!!(*^^*)これからも更新がんばります!! (2017年11月26日 22時) (レス) id: c1ee71c743 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 弥海(プロフ) - 凄く面白かったです!やっぱツッキーいいですね(*/∀\*)続き楽しみにしてます!! (2017年11月23日 22時) (レス) id: e6a4125704 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりんりん | 作成日時:2017年11月11日 16時