【BL募集企画】純血の掟 (ページ3)

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用語ページ3

▽八叉(やまた)村
大きな九つの山に囲まれた、すり鉢状の地形をした村。自然が豊かで、何の変哲もない清らかな村のように見えるが──。
とても歪な九つの大きな家の統治で成り立つ奇怪な村。

村の出入口はたった一つ、そこには大きな赤い鳥居が立っている。村から出ようにも、深い深い藪が邪魔をする。鳥居をくぐろうものなら、その闇のような藪を三日三晩彷徨っては息も絶え絶えで八叉村に戻ってきてしまうようだ。迷い込んで入村する者も無し。

その鳥居を0時の位置として、時計回りに一から九までの九家が円上に並ぶ。
村の中心には神社があるようだ。
非常に災害に弱い地形をしているがおおよそ一ヶ月に一度行われる九血の儀式により村全体が護られているらしく、災害に見舞われた記録は残っていない。

▽九血の儀式
九家の一柱、八尾家が取り仕切り行う儀式。満月の夜に九家の当主らが儀式を行う。
内容は、神社本殿にて九つの純血を杯に滴し神にお納めする、といったもの。これを欠かさずしなければ村は災害に飲み込まれるという言い伝えがある。

▽結(むすび)
恋愛感情の有無に関わらず、子を成した二人の関係やその行為を指す。結を交わす、結ばれた二人、などのように使われる言葉。結の行為は必ず成功するわけではない。適齢期は16～40歳。
婚姻などという通俗的な制度はなく、結を交わす相手が特定の一人でも複数の相手でも、掟上は全く構わない。当人たちの考え次第である。
また、結を交わしたからとて、番のような繋がりとなるか否かも当人たち次第なのである。

▽九家(くけ)
九つの純血の一族。他の家の血など一切混ざっていない、清らかな血が流れている。つまりは兄弟間で生まれた子が連なっている。
それぞれの当主は基本的に兄弟の長男。
ここでいう長男というのは一族の中で最も歳が上の者。次男、三男、などの並ぶ肩書きは生存している兄弟の順番づけのような役割であるため、一人亡くなればその者より年下の者は一つ分肩書きが上がる。