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『ちゃーっす、帰ってる？』
鳴らされた１階からの呼び出し音にインターフォンの画面を見てみれば、深く被ったキャップの下からきょろりと覗く大きな瞳。
マスクをずらして「俺だよー」とでも言いそうな表情を見せながら、黒目はきょろきょろと忙しなく動いていて周囲を警戒してるのが伝わってくる。
「……いませーん」
『お前がいるじゃん』
「……まだでーす」
『いいから開けてよ』
さして気にもしていない様子でほらほらと急かして１階のオートロック解除要求をしてくる表情は……私が知っている翔ちゃんで。
さっきまで顔を合わせていた「アイドルの櫻井翔」とは全く違ったものだ。
溜息をつきながら解除ボタンを押せば、画面の向こうから軽快な「サンキュー」という声と、あっという間に姿を消して誰もいなくなった１階の床が映る。
「(いないって言ってるのに……)」
お姉ちゃんの出産が近くなって実家に帰ってることも知っていて、修ちゃんがまだ帰ってきてないということも分かってるハズで。
そうなると、この部屋には私しかいないっていうことを翔ちゃんも分かってるハズなのに……。
「(もう、しんどいなぁ……)」
私が翔ちゃんに「女」として認識されていないことなんて分かってるし、そんなの出会った学生時代から変わらないこと。
「友達の彼女の妹」「友達の妹」もっと言えば「友達の嫁の妹」だって思って接してくれてるってことだって分かってるけれど。
翔ちゃんに出会った頃から、密かに少しずつ自分の心の中で育ててしまった恋心を抱え続けているのは、流石にキツい。
そんな風に思いながら。
修ちゃんちの冷蔵庫の開けて、カクテキとビールがあるのを確認して。
横の食器棚の下に隠してある修ちゃん秘蔵の焼酎が、１本増えてることに更に溜息を吐いて。
ピンポンピンポン連打されてる玄関に向かって扉を開けば、自分の顎にマスクを引っ掛けてコテンと首を傾げる櫻井ちゃんが、手に持った袋を差し出してくる。
「どうせもうすぐ帰ってくんだろうから一緒に説教してやるよ」
そう言いながらクイッと口角を上げて私の横をすり抜けて靴を脱ぐ翔ちゃんからは、ほわっと知らない香水の匂い。
キャップを取って自分の頭をワシャワシャしてリビングに向かう翔ちゃんの背中を眺めながら、私はまた複雑な気持ちを抱える。
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黒衣(プロフ) - のりさん» コチラにもいらっしゃいませ〜！秘密のデートですよ…車内でふたりっきりですよ…ズビズビ翔さんの鼻をチーン！してあげられますよ…最後には命令されちゃうんですよ…うふふ(こら) 顔面の間近に翔さんがいると思うと…昇天するしかないっす(笑) (2018年1月27日 2時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ちこさん» こんばんは！いらっしゃいませ〜！翔さんのエピソード気に入って頂けて嬉しいです♪ そりゃリハビリも頑張っちゃいますよね、もう一緒にいられるなら何でもいいという願望です(笑) (2018年1月27日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - あいさん» (続き)そして、今頃とかお気になさらず！読んで下さったってだけで感激です♪ むしろ、完結しきれていない作品も多いので申し訳なく思ったりもしてます(汗) あいさんゲームされないんですね！なら猶更ゲーム話でニノちゃんと盛り上がってみたいですよね♪ (2018年1月27日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - あいさん» いえいえ！こちらこそ！読んで下さってありがとうです！「ハウス！」は相葉くんなら言ってくれそうだよな〜とか思いつつ、私もニヤニヤしながらカタカタしておりました(笑) そして翔さんはきっとリハビリっていう後付けの理由が欲しかったに違いない！(願望) (2018年1月27日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - そしてこちら。デートなんて烏滸がましい(泣)ちゅー！？いや、ムリムリ。彼の好きなスイーツをぱくぱく食べてる姿だけで私は十分。あ、でも。リハビリは付き合ってもらいたいです笑 (2018年1月25日 21時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
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