キミと過ごした日々

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保護者会が終わりAを迎えに行く



「駿ちゃ！」



俺のもとに走ってきたAをそのまま抱きかかえる



須貝「よし、帰るか？」

「うん」



『あの、Aちゃんパパ？』と後ろから声をかけられた



須貝「はい？」

山下「私、山下健吾の母です」

須貝「あ、はい」

山下「シングルファザーというのは、奥様とはお別れされたということですか？」



めっちゃプライベートのとこ踏み込んでくるなぁ…



須貝「結婚はしてません」

山下「…Aちゃんのお母さんは…」

須貝「A」

「…？」

須貝「ちょっとだけ先生と遊んでてくれる？」

「…うん」



Aが小走りで先生の元へと向かった



須貝「子供の前でする話ではないですよね？」

山下「…失礼しました」

須貝「まぁ…隠すようなことでもありませんし、聞かれたことにはお答えしますけど…」

山下「Aちゃんのお母さんは、子育てを放棄したということですか？」

須貝「…Aは、僕の実の娘ではありません」

山下「…」

須貝「僕の従姉妹の娘です。Aの両親は交通事故に遭って亡くなりました。行き場のないAを僕が養子で引き取りました」

山下「…」

須貝「聞きたいことは以上ですか？」

山下「…」

須貝「失礼します」




再びAを迎えに行くと不安そうな顔をした先生と目があった



先生「大丈夫ですか？」

須貝「あぁ、大丈夫です、いつかは分かることなので」

「駿ちゃ、おわた？」

須貝「うん、終わった、帰ろうか？」

「うん」

須貝「…まだ3歳なので、このことでいじめとかはないと思いますけど…」

先生「…」

須貝「万が一のことがあった場合、よろしくお願いしますね？」

先生「もちろんです」

須貝「よし、帰るぞー！」

「あい！」



Aを抱えて保育園を後にした

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