キミと過ごした日々

お散歩 ページ18

(山本side)


山本「今日、駿貴お兄ちゃん、学校だから、お散歩僕とでいい？」

「う…」



須貝さんが大学の日、お昼過ぎにAちゃんを連れて散歩に出た



山本「今日は風が気持ちいいね」

「う」



手を繋いでトコトコとゆっくり歩く


そしたら急に『ワンっ！』と犬が鳴く声がしてAちゃんの身体がビクッと震えた

目の前からリードに繋がれたそこそこ大きな犬が歩いてくる



「ゃーっ」



僕の足にしがみ付いて犬から隠れようとする



山本「大丈夫だよ」



しゃがみ込んで犬の頭を撫でると僕の手に寄り添ってくる



山本「ほら、噛まないから」



Aちゃんにも勧めると恐る恐る犬に手を伸ばす



「ふあぁ…」

山本「ふふっ、ね？大丈夫でしょ？」

「ふあふあ！かあいい！」

飼い主「ふふっ、可愛い娘さんですね」

山本「友人の子なんですけどね」

飼い主「こんな可愛い娘欲しいわぁ」

山本「ふふっ」



Aちゃんは笑顔で犬を撫でている



山本「そろそろ行こうか」

「う」



バイバイと犬に手を振ってオフィスに戻った



福良「あれ、めっちゃご機嫌だね」

「わんわん！ふあふあ！」

福良「そっか、よかったね」

河村「犬平気だったんだ」

山本「最初は怖がってたんですけど…」

「よしく、よしよし、わんわんがぶーって、こないよーって」

福良「そっか、噛まないよって教えてくれたんだ」

「う！」

山本「…」

河村「山本、噛み締めないで」

山本「だって…」



よしくんって、
よしくんって呼んだ、今！
でも…



山本「なんでよしくん？」

福良「須貝さんが、」




須貝『やまもとよしあき…うーん、よしくんだな！』




福良「で、よしくんって叩き込んだらしい」

山本「…」



ありがとう！須貝さん！


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喋り方、迷子…

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