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買い物 ページ14

(こうちゃんside)



須貝「Aー、行くぞー」



玄関で須貝さんがそう言うとトタトタと小走りでAちゃんと福良さんがやってきた



渡辺「お、可愛い帽子」

福良「今日はちょっと日差しが強いからね」



Aちゃんに靴を履かせた須貝さんが『よーし、行くかー』と声を上げた



福良「じゃあ、お願いしますね」

渡辺「はい、行ってきます」

須貝「行ってきまーす」



俺、須貝さん、Aちゃんで買い出しへと出かけた



須貝「えーっと…」



スーパーに着いて、いくつかカゴに商品を入れた後、買い出しのメモを眺める須貝さん



須貝「1番奥か…ちょっと行ってくるわ、A頼んで大丈夫?」

渡辺「はい」

須貝「ちょっとだけこうちゃんと待っててな?」



Aちゃんと目線を合わせた須貝さんが言うとコクっと頷いて俺の小指をキュッと握った


え、めっちゃ可愛いんだけど…



須貝「じゃあ、よろしく」

渡辺「はい」



須貝さんを見届けてAちゃんを見た



渡辺「お菓子のとこ見に行こうか?」

「…(コクっ)」



お菓子売り場に来て『何がいいかなぁ』とキョロキョロしてるとAちゃんの足が止まった




渡辺「なんか欲しいものあった?」

「…」



そっと指を指したのはキャラクターが描かれた子供用のお煎餅



渡辺「これ欲しいの?」

「う…」



欲しそうな割には元気ないな…



渡辺「Aちゃん?」

「しゅ…ちゃ…わがまま…きらい…」

渡辺「…」



この前の動画で伊沢さんに『わがまま言うなよ』と言ってたの、聞いてたんだ
もちろんネタだからAちゃんが気にすることでもないのに…



渡辺「Aちゃん、これ俺が買ってあげるよ」

「ほんと?」

渡辺「うん、俺が買いたくて買うから、Aちゃんのわがままじゃないでしょ?」

「う…ぁ…がと、こぅちゃ…」



わぁ…
こうちゃんって!
こうちゃんって呼んでくれた!初めて!



渡辺「どういたしまして」



そう言って袋を手にとり立ち上がった瞬間サッと袋が抜き取られた



須貝「これ?他に買うもんねーよな?」

渡辺「ちょっと!俺が買うんですよ!」

須貝「いーだろ別に、まとめての方がいいだろうよ」

渡辺「せっかくAちゃんがぁ…」



名前呼んでくれて、ありがとうって言ってくれたのに…



須貝「その気持ちだけで充分だよ、Aを甘やかすのは俺の仕事だから」



そう言う須貝さんの顔は完全に父親の顔だった

家族→←夢



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明希(プロフ) - 吹雪鬼さん» ありがとうございます! (2020年9月22日 21時) (レス) id: bd6acc50a6 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪鬼(プロフ) - とても好きですっ!!頑張ってください! (2020年9月16日 22時) (レス) id: 7938328c9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:明希 | 作成日時:2020年9月6日 17時

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