「好きだよ」 (ページ30)

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番外編『康二のお誕生日』ページ30

今日は私の誕生日！
みんな0時ぴったりにおめでとうメールを送ってきてくれてすごく嬉しかったんよ！
で、今は翔太くんのお家で私の誕生日パーティーの準備中。
もう部屋の飾り付けは終わっててあとはダテの料理が完成するのを待つだけ。
私も手伝うって言ったんだけど、主役はのんびり待っててってダテに言われたからゆり組以外の7人で人狼ゲームしてる。
ちなみに翔太くんは涼太のお手伝いするからパス、だって。

sk「…俺は…俺は市民だ！なんで信じてくれないん」
ab「はい、しょけーい」
sk「ぐはぁぁぁっ！！」
佐久間くんが殺される前の最後の一言を言い終わらないうちにあべちゃんが処刑ボタンを押した。
すると佐久間くんは目を見開きながらばたん、と床に倒れた。
ru「あははっ！佐久間くん面白すぎ！！」
いつものように佐久間くんが最初に処刑されて、やってきた1日目の夜。
市民の私は人狼が誰か見当もついていない。

ab「朝になりました。昨晩の犠牲者は…向井さんです」
「え！私！？」
ab「以後幽霊となり、ゲーム終了まで話してはいけません」
ふと佐久間くんのほうを見ると、両手を広げてこっちを見ていた。
目が合ったと同時に私は迷わずそこに飛び込む。
その様子を見たあべちゃんが、まるで生き別れた姉妹と再開したみたい、と呟いた。

dt「みんなできたよー」
ダテがそう声をかけたと同時に人狼ゲームが終了した。
結果は人狼チームの勝利。
今回は市民3、人狼2、占い師1、霊媒師1でやってたんだけど、皆の役職は、
人狼がめめとあべちゃん、
占い師が照くん、
霊媒師がふっかさん、
市民が私とラウール…そして佐久間くん。

sk「だから言っただろ！俺は市民だって！！」
nb「佐久間うるさい」
dt「はい、今日はお祝いだからたくさん作っちゃった」
「おお！すごい！！」
nb「だろ？」
dt「翔太は俺の横にいただけだけどね」

テーブルに並べられた料理の数々。
私の大好きなチンジャオロースは1番大きいお皿に盛り付けられている。
「あれ？ここは？」
テーブルの真ん中、そこだけ不自然に空いている。
と、その時。リビングの電気が消えて。
「！！」