「好きだよ」 (ページ29)

今日:17 hit、昨日:24 hit、合計:52,962 hit

76話ページ29

iw「ふっか！見てた！？」
fk「見てたよ」
よかったな、ふっかさんは笑顔でそう言った。

…なんかできはじめている2人の世界を邪魔しちゃ悪いかなあ。
あべちゃんと佐久間くんもそう思ってたみたいで私たちはそっと2人から離れた。

クレーンゲームコーナーを抜けると、対戦型ゲームやリズムゲーム、シューティング型ゲームのコーナーがある。
その中を歩いていると、リズムゲームコーナーで見慣れた2人を見つけた。

「しょっぴー！ダテ！」
私がそう声をかけると、ダテは微笑んで、しょっぴーは不機嫌そうな顔で振り返った。
dt「康二、阿部に佐久間も」
「2人はデート？」
dt「うん、そうだよ。…ほら翔太、そんな顔しないの」
nb「だって2人きり、邪魔されたから」
dt「もう、拗ねないの」
sk「わかったわかった、私たちはもう行くから」
nb「さっさと行けよ」
dt「こら翔太」

しょっぴー、ダテと別れてゲームセンター内をうろうろしていると、シューティング型ゲームコーナーから声が聞こえた。

『うわあああ！助けてめめ！！』
『ありがとめめ！』

ゾンビを倒していくシューティングゲームで見慣れた金髪と高身長のあの子を見つけた。
ab「ラウールとめめじゃん」
ru「にゃはは！ラウールめっちゃ焦ってるー！」

GAME CLEARの文字が画面に表示されたのを確認して2人に声をかける。
sk「ラッウールー！！」
ru「うわっ！！佐久間くん！？それに康二くんにあべちゃんも！」
ab「途中から見てたよ」
ru「途中からってどのへんから？」
sk「ラウールが「助けてめめ！！」って言ってたあたりから！」
ru「うわっはっず…！！」
「めめシューティングゲーム上手なんやな」
mm「ああ、ありがと」
ru「ていうかみんな考えることは同じなんだね。テスト終わったらゲーセンって。
パパとママにも会ったし、しょっぴーと舘さん見かけたし」
「たしかにそうやな」

ru「あっ！そういえば！」
突然ラウールが大きい声でこう言った。
ru「めめ、康二くんに言いたいことあるって言ってたよね！？」
mm「…は？」
すると、
sk「康二もめめに言いたいことあるって言ってた！」
「え！？佐久間くん！？」
佐久間くんのその言葉にびっくりしてなんのことや！？と言おうとしたその時あべちゃんに
ab「『夏休みめめとどっか遊びに行きたい』って言ってたじゃん」
と耳打ちされた。
ru「じゃあ2人で隣にあるカフェに行ってきなよ！」
ab「私たちはここで時間潰してるから」
sk「ほら行った行ったー！！」