「好きだよ」 (ページ18)

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・side-kj/side-fk ページ18

ru「あ！パパからメッセージ来たよ！『ふっかと合流できたから、ショッピングモールうろうろしてからそっちに向かう』だって！」
sk「了解でやんす！」

今日はふっかさんの誕生日！
だから翔太くんのおうちでパーティーをすることになったんだ。
翔太くん曰く「ほぼ一人暮らしみたいなもんだから家の中は好きにしていいよ。ただし！掃除はちゃんとやってね」って。
ちなみに、家主である翔太くんはキッチンでケーキを作るダテを見守る係らしい。

dt「康二、そっちはできた？」
「おん、できたで！」
私とダテは料理係。さっきまでローストビーフ作ってたんだ。
dt「うん、いいかんじ。あとは俺と翔太で盛り付けするから康二は飾り付けのほう、手伝ってあげて」
「わかった！」
私がキッチンを出るのと入れ替わるように翔太くんが入ってきた。
dt「ほら翔太、一緒に盛り付けしよう？」
nb「うん！」
ab「ゆり組最高」
なんかあべちゃんの声が聞こえた気がするけど、気のせいだよね。

ab「佐久間もうちょい左！あ、ラウールあと2歩右！」
sk「了解でやんす！」
ru「おっけー！」
飾り付け担当のあべちゃんが全体のバランスを見ながら2人に指示を出してる。
「あべちゃん！何か手伝うことない？」
ab「おお康二。
そうだ、めめと一緒に飾り付け作るの手伝ってくれない？用意してた分、もう全部使っちゃって在庫がないんだ」
「おん！」

リビングの端のほうで材料を広げてちまちまとわっかの飾りを作ってるめめの元へ向かう。
「めめ！手伝うで！」
mm「あ、康二くん」
「何すればいいん？」
mm「えっと、あと5つわっかの飾りを作るから、繋げるの手伝ってほしい…」
「わかった！」

・
side-fk
お散歩という名の照とのショッピングモールデート。
めちゃくちゃ楽しい。
照の隣にいるだけで楽しいんだけど、誕生日に照といるっていうことが嬉しいんだよね。
でもなんか照、ちらちらスマホを確認してるんだよね。
どうしたんだろ？

iw「ふっか」
「ん？」
iw「最後に、本当につれていきたかった場所に行くね」
「お、おう！」

「ねえ、照」
iw「なに？」
「ここって、普通に住宅街だよね？」
iw「うん」
「で、目の前にあるのは誰かの家」
iw「うん」
「いやなんで」
iw「まあ、そんな考えずに中に入ろうよ」
「いやダメだろまずはインターホン」
iw「いいから」
照はそう言うと、なぜか鍵のかかってない家に俺を連れて入っていった。