２８．方翼の羽をむしろう ページ31
Aside
独りぼっちは、
恐かった
誰も彼もが
僕を責めてるように感じた
息が出来なくなる程、呼吸が苦しかった
鈴クンに会えないまま、
死ぬんじゃないかと思った
変なおじさんが、
此方に向かって歩いてきた
手をあげながら、
「おーい」
と楽しそうに如何にも、親しそうにしてきた
危険な匂いがぷんぷんした
恐くて恐くてまた飛び出した
変なおじさんは、
追ってこなかった
…でも、道に迷っていた
知らない薄暗い路地に僕はいた
鈴クンの名前を呼んでも来なかったから諦めようとした
でも、
鈴クンは荒い息をはきながら、
僕を探して
見つけ出してくれた
その時は、
本当に感謝した
「A…？
どうした考え込んで。」
「ぁ…うぁ…」
「料理冷めちゃうから、早く食べよう」
「…(こくり」
今は、
鈴クンと一緒に小綺麗な、でも人が少ない中華料理屋さんで“お昼ご飯兼夜ご飯”を食べている
鈴クンは、
ほいこうろう(?)定食を食べている
僕は、
久しぶりの塩拉麺を選んだ
冷めかけそうで、
意外に冷めない拉麺をちゅるちゅるとすする
「.....んぁ…？」
鈴クンが此方を、見つめていた
急に、恥ずかしくなる
鈴クンに気をとられないよう、
出来るだけ拉麺に集中してみる
「……////」
でも、ずっと見つめてくる
「ぁ…ぅぁ…ご飯…///」
「…Aの食べるところ、俺好きだよ。
あむあむもぐもぐしてて、
可愛いね…」
何も気にしたふうもなくサラッと口にする
「......ぅぁぁっ…////」
耳が赤くなるのがいやでも、分かった
***************
「杏仁豆腐2つください。」
「帰るんじゃぁ…ない、の？」
「デザートだよ。」
屈託のない顔で、微笑まれると僕も恥ずかしくなってくる
『はい。杏仁豆腐２つ』
白いぷるんとした杏仁豆腐
あまり、食べた事が無かった
杏仁豆腐を、
口いっぱいに頬張る
「…んぁ…美味し…い」
「そう。良かった。」
拉麺を食べた後なのに、
するんと胃に入った
「はい。あーん」
鈴クンが、
杏仁豆腐の乗ったスプーンを僕に差し出す
「…？」
「美味しいなら、俺の分も」
さっき食べたのより、
何倍も何十倍…いや、何千倍も甘くて美味しかった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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夜璃咲 - もへいじさん» ...プロローグの事ですかね...？なんの歌詞かは、分かりませんが全て消して変えさせていただきます。ご指摘ありがとうございます。 (2018年3月16日 6時) (
レス) id: a941f34679 (このIDを非表示/違反報告)
もへいじ - こちらの思い過ごしなら構いませんが、歌詞の無断掲載は法律違反にあたります。ご存知ないのであれば、今から対処をお願いします。 (2018年3月15日 19時) (レス) id: a8fd367466 (このIDを非表示/違反報告)
夜璃咲 - キハルさん» コメントありがとうございます...！頑張ります！ (2018年3月8日 19時) (レス) id: a941f34679 (このIDを非表示/違反報告)
キハル - うわぁぁぁ！めっちゃいいっすね！主人公がショタっぽいから首が取れそうですw更新頑張ってください！ (2018年3月8日 17時) (レス) id: a1a577c9f2 (このIDを非表示/違反報告)
夜璃咲 - 杏樹さん» 他の作品の頃から、コメントくださりありがとうございます。私と同じ小学生なんですね。神様という程、文章力も語彙力もないですが応援は、励みになります。飽き性なので。あ...前の返信がこなかったのですごい心配でした。応援、本当にありがとうございます。 (2018年3月7日 19時) (レス) id: a941f34679 (このIDを非表示/違反報告)
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