兄に愛されすぎて困ってます

帰り道 ページ43

涼太Side

せ「…//」

ド−ナツ屋で変な男に声かけられてから顔を赤くして、ずっと無言なせとか

『なぁ…』

せ「…//」

涼「おい！」

せ「…な、何？」

涼「あいつに惚れたのか？」

せ「そ、そんなわけないでしょ！」

『ふ−ん』

せ「何？」

『別に』

絶対、嘘だな

さっきから、あの男にキスされた手を見ては照れてばっかり…

『なぁ、あいつのどこに惚れたんだ？』

せ「へ？」

『だ−か−ら−、あの男のどこが好きなんだ？』

せ「ん−、やっぱり運命的な出会いをしたことかな…」

『はぁ？』

こいつ、頭、大丈夫か？←

せ「だって、剛典さんの犬を助けて、お礼にキスされ『手にだろ？』最後まで言わせてよ！」

『もしそれが運命なら、やっすい運命だな』

せ「剛典さんの着てた制服って、東鳳学園の制服だよね？」

『んなの知らねぇよ』

せ「運動も勉強も出来て、イケメンって、完璧すぎ！非の打ち所ゼロ！」

『逆だ』

せ「へ？」

『女慣れしてる、チャラい、全体的に噓くさい、犬逃がすとか飼い主失格、いいとこゼロだ』

せ「え−、今のどこが駄目だったか、全然わかんなかったんだけど」

『お前、マジでバカだな』

せ「お兄、今までのことは感謝してる、私が傷つかないように先回りしてくれてたんだよね？」

『…』

せ「でも、今回は大丈夫！」

『はぁ？』

その自信は、一体どこから出てくるんだよ

せ「あんなイケメンに出会えるなんて…」

『絶対、泣かされるぞ』

せ「ううん、今回は泣かされたい！」

『はぁ？』

せ「泣きたいくらい、恋したい…！」

『はぁ…』

こいつは、マジで正真正銘のバカだ←

▽→←お兄ＶＳ剛典さん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す