キ.ヨさんに◯◯してみた！【実.況.者】

GW企画4｢ホラー映画｣ ページ43

｢無理無理、ホント無理｣

キヨ｢えー｣

｢一人で見て！｣

キヨ｢俺はAと見たいの！｣

｢私は見たくない！｣


夕飯もお風呂も終わって一息つくある日の夜。
この男はこんな夜にホラー映画を友達から借りたから見たい、なんて言い出したのだ。

先に言おう、私はホラーが大嫌いだ！！


｢部屋に篭もる！｣

キヨ｢ダーメ！｣

｢離せー！｣

キヨ｢…お願い｣


…こいつ、私がその顔に弱い事知っててやってやがる。


｢…｣

キヨ｢♪〜｣


ソファに仕方なく座るとホラー映画を再生したキヨが隣に座る。鼻歌なんて呑気に歌いやがって。

あー帰りたい、今家だけど帰りたい。


｢…怖い｣

キヨ｢えっまだ怖いとこじゃなくね｣

｢それでも怖いの…｣

キヨ｢なにそれ｣


なんか雰囲気が怖い、もう嫌だ、怖くて隣にいるキヨの肩に身を寄せる。


キヨ｢…わっ｣

｢うぁぁぁっ！！！｣


耳元で急に脅かしてきたから思わず変な声が出てしまった。


｢うわぁ……ん…ぐずっ……｣

キヨ｢え、そんな？ちょ、ごめん！｣

｢キヨのバカぁ……んぅ…ぐすっ｣


まさかの泣き出した私に慌てて謝罪するキヨ。


キヨ｢…こんな時に御免、今めっちゃ可愛いヤバい｣

｢黙れ……｣


人が本気で怖いのに何が可愛いだよ、嬉しくないわ！！


キヨ｢はーよしよし、怖かったでちゅねぇ〜｣

｢いや原因キヨだから！あと赤ちゃん言葉やめてよ！｣


とかふざけつつ、優しく背中をさすって抱きしめてくれるキヨ。



また今度ちゃんと映画見よ？とか言ってますけど、もう私は映画見ませんからね？




…まぁホラー以外だったら、いつでもいいけどね。

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