この先もずっと ページ49
キヨside
今日最後の場所。
そこで、ちゃんとプロポーズする。
A「最後の場所楽しみだな〜。」
何も知らず横で鼻歌を歌っているAちゃん。
俺が伝えたら、どんな反応してくれるだろうか。
やば、緊張で心拍数速くなってきた。
運転に集中しよ…。
しばらく走ると海が見えてきた。
だいぶ日が傾き、いいぐらいの夕焼け空だ。
A「ここって…。」
キ「去年も来たとこだよ。」
A「時間帯が違うと、景色も全然違うね。」
風を感じながら微笑むAちゃんは本当に綺麗で。
1年前の誕生日から比べると、かなり大人っぽくなったし、可愛さもありつつ綺麗さも備わって、たぶん最強なんじゃないかと思う。
キ「…あのさ、伝えたいことあって。」
A「んー?急に改まってどうしたの笑」
俺は買っておいた指輪の入った箱をカバンから取り出した。
キ「これ。Aちゃんに渡したくて。」
A「え!誕生日プレゼント?」
キ「いいから、見てみて。」
Aちゃんが箱を開ける。
A「肉球可愛い!」
キ「誕生日プレゼントでもあるんだけど、一生のプレゼントでもあるんだよね。」
A「どういうこと?」
キ「…俺と、結婚してください。」
A「え…。」
沈黙が流れる。
Aちゃんは目から大粒の涙を零していた。
A「嘘でしょ…だって、私何も!ずっとしてもらってばっかだったし…。」
キ「俺が、Aちゃんにずっと傍にいてもらいたいって思ったし、これからも俺が幸せにしたいって思ったから。結構前から決めてたんだよな、絶対誕生日に言うって。…返事、聞きたい。」
A「…こんな私ですが、妻としてこれからもよろしくお願いします!」
キ「"こんな"じゃないよ。めちゃくちゃAちゃんは素敵だから。これからもよろしくね。」
A「うん!…おばあちゃん、おじいちゃん、私幸せだよ!」
空に向かってそう叫んだAちゃんは何よりも輝いていた。
キ「私キヨそして猫ちゃんから、重大発表がございます。」
キ・A「せーの…結婚しました!」
キ「おまえら全員で祝ってくれ!あ、嫉妬すんなよ?」
A「はいはい、視聴者の方を煽らないの。」
キ「やっさしいなぁ猫ちゃんは。」
A「これからも2人で精進して参りますので、応援の程、よろしくお願いします。」
その日のトレンド1位を取ったのは言うまでもない。
fin.
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ゑぬ(プロフ) - り なさん» コメントありがとうございます😭 1から読んでくださって感謝でしかないです🙇♀️ 読者の方のおかげで完走出来ました! ありがとうございました🙇♀️ (10月31日 15時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
り な(プロフ) - シリーズ1から読んでいて二人が幸せになって良かったです。完走おめでとうございます!! (10月31日 13時) (レス) @page50 id: 916a2c7fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゑぬ | 作成日時:2022年7月23日 21時