[ky]猫の猫3

ホワイトの日 ページ41

キヨside

たぶん、彼女にとってバレンタインは微妙な形になったんだと思う。(個人的にめちゃくちゃ思う)
そして、バレンタインがあればホワイトな日もあるわけで。
しっかり贈り物をしようと計画立てている。


こ「ホワイトデー気合い入ってんね〜。」

キ「当たり前だろ。バレンタイン全然気づいてあげれなかったし、ちゃんとしねえと。」

ヒ「そういうところ律儀だよね。」

フ「律儀なのはAちゃんにだけだって。溺愛してんもんね笑」


感心するこーすけとヒラ。
笑ってくるフジ。
鼻につくフジは無視して、ホワイトデーの贈り物を探す。
香水とか、アクセサリーとか、ぬいぐるみとか、洋服とか…。


キ「何したらいいかわかんねえわ。」

こ「じゃあさ、キヨもなんか手作りのもんあげたら？」

キ「え？俺が作ったやつ？絶対上手く出来ねぇよ？」

ヒ「そういうのは気持ちの問題だと思うよ。」

フ「そうそう。Aちゃんもキヨに溺愛してるから、何でも喜ぶでしょ。」

キ「フジはうざいけど、そーゆうもんかぁ。」


俺の手作りか。
スイーツは作れなさそうだから、他のにするとして。
独占欲高めでいくと俺ブランドの香水あげたいな。
俺だけの匂いが彼女からするってめちゃくちゃ良くないか？







ホワイトデー当日。
TOP4で集まってイベントの打ち合わせがあり、何時に帰れるか分からないから、そっとAちゃんの部屋の机の上に手作り香水の入った箱を置いておいた。
ちゃんとメッセージカードも添えて。
生で反応が見られないのは残念だけど、喜んでくれてるといいな。


チラッと携帯を見ると、Aちゃんからメッセージが届いていた。


A『いい香りに運ばれて行ったら誰かさんからプレゼントあった！』

キ『良かったね。』

A『喉が急ブレーキの人からだって！さっぱりしてるけど後からちょっと甘い香りもして、キヨくんと同じ香りする！』

キ「え？俺と同じ？」


そんな意識は無かった。
というか自分の香りなんてわかんないし。
でも、1番一緒にいるAちゃんが言うならそうなんだろう。
彼女にまで急ブレーキ弄りされる実況者ってどんなんだよ。
と思っていると、動画が送られてきた。


A『自分の私物にもかけてキヨくんと同じ匂いにしたよ〜！今日ホワイトデーだもんね！ありがとう！！』


する行動も可愛いし、わざわざ自撮り動画送ってくるのも可愛いし、世界一だわ。
家に帰ったらまず抱きしめようと心に誓った。

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