新しい居場所 ページ29
キヨside
父さんも母さんも、Aちゃんの事を快く受け入れてくれた。
俺が説明しなきゃなと思ってた。
けど、Aちゃんが一生懸命自分の言葉で話してる姿を見て、俺といることにもの凄い覚悟を持ってくれているんだと感じた。
A「…良かったです。自分の言葉で話せて。私の話を聞いてくださり、ありがとうございました。」
母「何言ってんのよ。当たり前でしょ?今日からはここもAちゃんの居場所だからね?」
父「いつでも歓迎するよ。」
A「ありがとうございます!…お父さん、お母さん、これからもよろしくお願いします!」
キ「良かったな。お父さん、お母さんだってさ。」
母「本当に可愛い子ね。なんだか照れちゃうわ。」
父「『お父さん』っていい響だな。」
隣を見ると、Aちゃんは嬉しそうに笑っていた。
お父さん、お母さんと呼べる存在が出来たことが嬉しいんだろうな。
それに、受け入れられることの喜びをまた感じてるんだろうな。
この笑顔をずっと隣で見ていたい。
俺が守りたい。
いつまでもずっと。
A「あ、お母さん、私が洗います!」
母「いいのよ。ゆっくり休んでいて?」
A「いえ!その…お母さんとお話したくて…お手伝いさせてもらえませんか?」
母「…ふふ。じゃあお願いしようかしら。」
可愛い会話。
Aちゃんって、人見知りかと思いきや、結構人懐っこいんだよなぁ。
懐に入るのが上手いというか。
父「…いい子だな。Aさん。」
キ「そうだね。初めて会った時はさ、ボロボロだったんだよ。社会のことも何も知らなくてさ、ただただ生気が無かったっていうか。」
父「そうだったのか。おまえが助けられて本当に良かったよ。我が息子ながらいい判断だったと思う。」
キ「めっちゃ褒めてくれんじゃん笑」
父「まぁな。それで…結婚は考えてるのか?」
キ「…もうちょっと待っててよ。」
父「そうか。じゃあ待つか。」
父さんはかなり感がいいというか、物分りがいいというか。
察しが早くて、俺の気持ちも汲み取ってくれるいい父さんだ。
俺の覚悟は十分伝わったと思う。
ずっとは待たせないから、あともうちょっとだけ待っててくれよ。
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ゑぬ(プロフ) - り なさん» コメントありがとうございます😭 1から読んでくださって感謝でしかないです🙇♀️ 読者の方のおかげで完走出来ました! ありがとうございました🙇♀️ (10月31日 15時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
り な(プロフ) - シリーズ1から読んでいて二人が幸せになって良かったです。完走おめでとうございます!! (10月31日 13時) (レス) @page50 id: 916a2c7fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゑぬ | 作成日時:2022年7月23日 21時