俺以外と? ページ2
キヨside
A「じゃあ行ってきます。キヨくんも打ち合わせ頑張ってね!」
キ「おーう。…ほんとに行くの?」
A「行くよー。フジさんにわざわざ来てもらったんだから。」
キ「俺がヤダって言っても行くの?」
A「……んん、今回は、行くの!普段ならそんな事しないよ?でも、今日は行かなきゃ行けないの。ごめんね?」
悩みに悩んでそう言われる。
渋い顔してるけど、どうしても行かなきゃならないらしい。
キ「……わかった。いってらっしゃい。」
もう一度「ごめんね?」と言い、行ってしまった。
何があんだ?
フジと一緒にどこに行く必要があるんだ?
もしかして…浮気…とか?
キ「いやいや、ないない。フジは既婚者だし、Aちゃんだってさっき普段はしないって言ってたし。」
そうは思いながらももやもやが消えなくて、レトさんに連絡する。
何回かコールがなって「もしもし」とレトさんの声が聞こえてきた。
キ「あ、レトさん。急にごめん。あのさ、Aちゃんがフジと出掛けてったんだけど、なんか聞いてない?」
レ「Aちゃんがフジくんと?悪いけど、今回はなんも聞いてへんわ〜。」
キ「そっかー。」
レ「…もしかして、浮気とか疑ってへんやろな?」
レトさんに図星をつかれ、心臓が大きく跳ねる。
まじで超能力者なの?ってぐらい、俺の考えてることを当ててくる。
長年一緒にいるとこういうことがあるから隠し事はほとんど出来ない。
キ「…なんでわかったの。」
レ「普段電話なんかしてこーへんのにしてきたのと、前にAちゃんが出て行ったときあったやん?吉原くんの事件。その時も電話してきたし。俺に電話してくる時って、Aちゃんのことで悪い方に考えてる時やなって思って。」
キ「それはレトさんがAちゃんと仲良いし、Aちゃんも相談してるからさ。」
レ「まぁね。キヨくんよりかはわかってるかも笑」
キ「彼氏の前でそんな事言うな。自信なくなるって…。」
レ「まぁまぁ。Aちゃん、きっとキヨくんのためのなんかがあるんやと思うで。あんだけキヨくん一筋やのに、浮気するなんてないやろ。」
レトさんにそう言われると、自然と少し心が軽くなった。
『俺のためのなにか』がどんなことかは分からないけど、信じよう。
Aちゃんごめん!と心の中で叫んだ。
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ゑぬ(プロフ) - り なさん» コメントありがとうございます😭 1から読んでくださって感謝でしかないです🙇♀️ 読者の方のおかげで完走出来ました! ありがとうございました🙇♀️ (10月31日 15時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
り な(プロフ) - シリーズ1から読んでいて二人が幸せになって良かったです。完走おめでとうございます!! (10月31日 13時) (レス) @page50 id: 916a2c7fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゑぬ | 作成日時:2022年7月23日 21時