原石の姫と雪男たち (ページ19)

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渡辺ページ19

A

私は渡辺の彼女でもないし、

渡辺のことが恋愛的に好きってわけでもない。

付き合ってるの？

好きなの？

もしかしてセフ○？？

ってよく聞かれる。

きっと渡辺のファンからしたらよく思われてないかもしれない。

渡辺はそんな事気にしてんの？

なんて馬鹿にして

俺がお前と居たいだけ。

ってボソッと言うもんだからこの人には敵わない。

渡「なぁ、」

「なにー？」

渡「腹減った」

休みの日勝手に来て勝手にソファでくつろぐ渡辺の枕と化した私の太もも

樹もジェシーもなんだけど私の膝枕は落ち着くらしい。

「じゃあ退いて、作るから」

渡「やだ」

腰に腕を巻き付けてくるから今日はそういう気分の日なんだなぁと悟ってそっとしておく

しばらくして適当にチャーハンでも作れば美味い美味いと食べてベッドに行って寝る

ちなみにもちろん私のベッドね

こんなのいつものことだからいいんだけど

　

そのうち起きてくるし放っておく

渡辺がなぜこんなに特別感というか仲が良すぎるのか具体的な理由はない。

ただ一緒にいて落ち着くし、変な気を使わずに済む。

年上だからなのか垣間見える包容力とか余裕さがたまにすごく恋しくなる。

たまにね。

渡「寝過ぎた…」

昼に来て気づけば19時前まで昼寝してた渡辺

「おはよ、もう帰る？」

渡「まだいる。なんかあんの？」

「ないよ、泊んないでよ」

渡「えー、」